シェーマ図を使えば割合も簡単

 高槻市の小学校では、算数でシェーマ図を教えています。
 左のような線を引き、左側が1あたり量、右下が分量、右上の一番広いところが全部の量となります。
 これは、そのまま、割合でも使えます。
 左側が元にする量、右下が割合、右上が比べる量です。
 今まで1あたり量だったものが、元にする量なわけです。
 そもそも、1あたり量とは、1あたりの量を元にして、分量や全部の量が決まっていくといえるので、元々、元にする量なのです。
 シェーマ図のどこに、何が入るのかを覚えさせれば、あとは立式は簡単です。
 問題は、何が比べる量で、何が元にする量かを文章から読み取れるかです。

こうたさんは、定価850円の筆箱を30%引きで買いました。何円で買いましたか。

 テストに出てくる問題です。
 割合は30%引きです。30%は百分率なので割合に直して0.3。0.3引きなので、1-0.3=0.7で、割合は0.7です。
 定価はだいたい元にする量になるのですが、割合の前に「の」でつながっているのが元にする量になります。850円の0.7ですから、850円が元にする量です。
 それゆえ、式は850円×0.7で595円が答えになるわけです。

(2017.2.5)