低価格化から高価格化へ

 USJ(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)は、オープン当初の大人料金は5500円(平成13年)でした。それが、現在は7400円(平成29年)です。
 しかし、森岡毅執行委員は、来年さらに値上げをすると言っています。
 8年連続の値上げを非難する声もありますが、森岡さんは「海外のテーマパークに比べるとまだ安い。USJの価値にあった料金体系を急ぎたい」とも言っています。
 日本のテーマパークは料金が安いゆえに、設備の拡充や従業員の給料アップもできないそうです。
 ファーストフードが低価格競争することで、アルバイトの給料も上げられず、従業員不足になっていることも、同じでしょう。
 価格を安くすることは、要するに消耗戦です。
 一方、森岡さんは、ハリーポッターのコーナーをつくるなど、積極攻勢をとっています。
 勝ち戦にするためには、低価格化より、高価格化を目指すべきなのです。
 とはいっても、出版に関しては、よっぽどその本の価値が高くなければ、高価格化は無理でしょう。
 出版業界が生き残るのは難しいかもしれません。
 それでも、教師の給料は高価格化してほしいものです。

(2017.2.22)