本をレアアイテムとして売る

 岡田斗司夫氏がポッドキャストで、
「本は、レアアイテムとして売る方がいい。」
と、言っていました。
 たいていの本は、5000部程度しか印刷されません。
 そして、ほとんどの本が、1刷りで絶版となっていきます。
 となると、5000部の限定商品として考えることもできるわけです。
 菊池省三氏や齋藤孝氏のような本は、多数売れることが想定されるので、何万部も印刷されたりします。売れることが見込めるので、価格も安くなります。
 一方、名のしれてない人の本は、ほとんど売れません。それゆえ、価格も高めにせざるを得なくなり、そのことで余計売れなくなります。
 東京ディズニーランドの入場料は現在7400円ですが、アメリカフロリダのランドは、12400円です。東京はパークとしては安すぎるのです。
 これも売れる本と同じ原理です。
 大人気のパークは入場料を安くできます。でも、一般のパークは入場料を安くすると、安全のための施設整備にお金を回す余裕がなくなってしまいます。
 価値あるものを適切な価格で売る。
 本をレアアイテムとして売るのも、この原理なのです。

(2017.3.11)