4年生から彫刻刀を使うわけ

 彫刻刀を使って、版画をさせています。
 怪我が怖いので、全員が着席してから、彫刻刀を出させ、私は常に全体の作業を見守り、時に個別指導していきます。
 今日は、5,6時間目を図工としました。
 休憩時間は、彫刻刀を片付けさせます。
 6時間目になると、子どもの集中力が切れてくるのか、私語が何度か起こりました。そして、個別指導をしている時、1人の男の子が後ろの女の子に、彫刻刀を向けました。
 私は鋭く叱り、すぐさま、全員に彫刻刀を片付けさせ、版画版や彫刻台も片付けさせ、そうじもさせてから、全員を着席させました。それからその子を立たせ、詳しい事情を聞き、それについて、しっかりと叱ったのです。
 このとき、全体に向けても話をしています。
「なぜ4年生から彫刻刀を使うか分かりますか。」
 3年からではなく、4年生からなのは意味があるはずなのです。
「4年生なら、彫刻刀を使っても大丈夫だと思われているからです。冗談でも人 に向けるようなことを4年生ならしないと思われているからです。」
 危険な物を扱える学年だという信頼を裏切ってはいけないのです。(2009.2.6)