教科書を開きたくなるように

『小学社会5上』(平成27年度版、教育出版)の「日本の地形と気候」にある1枚の写真です。
 この写真で、分かったこと・気付いたこと・思ったことを箇条書きさせます。
 全員発言に向くいい写真です。
 この時、教科書は閉じさせます。
 授業の最初が、いつも「教科書14頁を開きなさい」というように、教科書を開かせるところから出発しないで、教科書を開きたくなるような導入にします。
 この写真はカラーでないと、なかなか分からないのですが、木々は紅葉し、山には雪が積もっています。
 紅葉から季節を秋だと推測する子もいれば、山の雪から冬だと考える子もいるでしょう。でも、この4月の時期では、秋か冬かで討論はさせません。
 どっちだと思うか全員に手を挙げさせ、
「教科書に答えが書いてあります。見つけてごらん。」
と言えば、「開きなさい」と言わずとも、子どもは教科書を開くでしょう。
 開かせられるのと、自ら開くのでは、学習に対する意欲が違ってくるのです。

(2017.3.26)