天才は生まれつきだけれど

「天才は生まれつきです。もう なれません。」
 これは、中学の卒業文集の寄せ書きです。
「この言葉に賛成ですか、反対ですか。」
 エジソンやジョブズなどと自分を比べる子は、賛成してしまうかもしれません。 一方、イチローの行動を見ると、努力によって天才になった人もいると、寄せ書きに反対する子もいるでしょう。
 上記の言葉には、続きがあります。
「天才は生まれつきです。もう なれません。努力です。努力で天才に勝ちます。」 努力で天才になるわけでなく、努力で天才に勝つと言っているのです。
 この意気込みがすばらしいです。
 この言葉は、第72代横綱の稀勢の里が中学生で書いたものです。
 稀勢の里は中学を卒業して相撲界に入り、その15年後に、ようやく横綱となりました。努力し続けた結果なのでしょう。
 さて、上記の言葉は、『小六教育技術2017.5』(小学館)で、大野睦仁氏が道徳授業の実践例の中で取り上げているものです。
 できれば、稀勢の里だけでなく、努力によって天才に勝った人をあと2人はあわせて紹介したいものです。

(2017.4.18)