草野心平の詩「春のうた」を5年の理科授業でも扱えそうです。
ほっ いぬのふぐりがさいている。
ほっ おおきなくもがうごいてくる。
今、5年の理科では「天気の変化」を学習していて、雲の観察もさせています。
「春のうた」に出てくる「くも」は、「雲」なのか「蜘蛛」なのかを検討させるのが、結構、理科(科学)的なのです。
「うごいてくる」だから、「くも」はカエルの方に「来る」わけです。
空の雲を観察していると分かるのですが、雲がそんなに速く動くことはありません。しかも、
かぜは そよそよ。
と、詩の中で書いています。
さらに「カエルの視覚研究」によれば、
1)止まっているものには反応しない。
2)小さな動くものには捕食行動をおこす。
3)大きな動くものには逃避行動をおこす。
とあるので、これが大きな雲なら、カエルは逃げ出さないといけません。
大きな蜘蛛は、カエルにとって食べ応えのある大きさの蜘蛛なのでしょう。
(2017.4.20)