休めるのに休まない理由

 昨日紹介した記事と逆の内容の記事を見つけました。

「『日本はなぜ、これほど休みが多いのか?』と、どの企業でもグローバル本社の人事担当者から聞かれました」

『PRESIDENT2017.5.15』の「日本人は休みすぎ!?世界のビジネスマンの休日比較」という記事です。
 というのも、日本は海外に較べて祝祭日が多いのです。フランスやスペインは年間の祝祭日が9日、アメリカや韓国やオーストリアは10日、シンガポールは11日、香港は13日です。一方、日本は断トツ1位で、17日も祝祭日があります。
 逆に、有給休暇は、フランス・スペイン・ブラジルが1位で30日あり、消化率が100%です。一方、日本は11位で有給休暇は20日で、1位と較べると10日少ないです。でも、問題なのは、その有給休暇の消化率です。
 1位の国の消化率100%に対して、日本はその半分の50%なのです。

 有給休暇の取得に罪悪感を持つ人は米国では3割超、フランスでは2割超と少数派だが、日本では6割近くと過半数を超えている。日本では自分の仕事が終わっていても、同僚が終わっていなければ自分だけ休むのは反感を買ってしまわないかと、気にしてしまうのも一因だろう。

 人間関係に気を遣う日本人だからこそ、休めるのに休まないわけです。 

(2017.4.25)