信念と思い込み、この2つの違いが面白そうです。『大辞泉』では、
【信念】正しいと信じる自分の考え。「~を貫き通す」「固い~」
【思い込み】深く信じこむこと。また、固く心に決めること。「~の強いやつ」
となっています。
信念は考えであるから、それを信じようとする意志が必要です。
一方、思い込みは、いつのまにかそう思ってしまっていて、その思い込みを維持するための努力は必要ないようです。
詩人・坂村真民の「念ずれば花ひらく」は、思い込みというより信念に近いでしょう。花ひらくこと、うまくいくこと、成功することの確証はないけれど、それを信じて努力していく、ということで、それが信念といってもいいでしょう。
一方、「おれは勉強ができない」とか「白人以外は劣っている」という考えは、多分に偏見であり、まさに思い込みといっていいでしょう。
根拠なく、「自分はやればできる子だ」と思い込むことは、いいようにも思えます。でも、「やればできるけど、今はやってないけだけ」とか、「明日から本気を出すから」などの逃げの考えにつながっているようにも思えます。
どんな信念を持つにしても、それが希望の未来につながってないようでは、信じることを維持していくことはできないでしょう。
(2017.5.4)