知るには新聞、理解には本

 池上彰・佐藤優『僕らが毎日やっている最強の読み方』(2016.12東洋経済新報社)は、2人の対談本です。その中で、佐藤氏は次のように言っています。

佐藤 私のスタンスは基本的には同じです。この本の大きなメッセージのひとつになりますが、世の中で起きていることを「知る」には新聞がベースになり、世の中で起きていることを「理解する」には書籍がベースになります。両方を上手に使いこなすことが重要で、どちらか一方に偏るのはよくありません。
池上 新聞をしっかり読めば「何が起きているか」を知ることはできますが、それだけでは「なぜそうなったのか」「その背景にあるものは何か」までは理解できませんからね。当然、「この先どうなるか」の分析や推測もできません。

 二人とも、十紙以上の新聞を読み、多数の本を読みこなしています。
 だからこそ、テレビで最新のニュースに対してコメントでき、自分で多くの本も書けるわけです。
 最近、ニュースサイトには目を通しますが、新聞は一面しか読んでません。
(産経新聞は電子版の一面だけ、無料で読めるため。)
 ちゃんと新聞を読みなら、「1紙は保守系、もう1紙はリベラル系」のように、論調の異なる新聞を2つ読むといい、と池上氏が言っています。
 確かにその通りなのですが、今のところ、検討中です。

(2017.5.7)