体重が地域によって違う

 科学作家・竹内薫が『週刊新潮2017.6.15』の連載で「40年ぶりにあなたの体重が変わったってホント?」という質問に答えていました。
まずは前提知識として、地球の場所によって体重は変わることが書いてます。

日本から赤道付近に移動して体重を測定すると、少し軽くなる。赤道の方が地球の中心から遠いので重力が弱くなるし、地球の自転による遠心力が赤道付近で最大になるので、地面からフワリと浮かぶ力が働いて、さらに体重が軽くなる。

 どのくらい軽くなるかは書いてないので、ネットで調べてみると、赤道の反対、極点では体重は重くなるようです。極点で体重60kgの人は、赤道上で59.4kgになるようです。
 さて、40年ぶりに日本で体重が変わった(軽くなった)のは、国土地理院の測定が刷新されたからです。

 一番軽くなった地点で、「60㌔の体重がヤブ蚊数匹分(約0.006㌘)軽くなった(国土地理院による)のだそうだ。シュレ猫の場合はヤブ蚊1匹未満ってとこか。

 なんだそんだけと思うかもしれませんが、これが金塊の値段だとしたら、金1㌘が5000円なら、000.6㌘で30円である。1kgだと30000円、1tだと3000万円の違いとなります。そうならないように、地域によって、国土地理院の重力値を元にはかりを校正しているそうです。納得です。

(2017.6.10)