右は、アサガオの花のつくりです。
アサガオはヘチマとちがって、1つの花の中に、めしべとおしべがあります。
そのため、ヘチマのように、風や虫に花粉を運んでもらう必要がありません。
では、アサガオは、おしべの花粉がめしべの先にどうやってつくのでしょうか。
右の絵だけを見ると、風でおしべがゆれて、偶然めしべに花粉がつくのかな、とも思えます。
アサガオは、実は、花を咲かせる前のつぼみの内に受粉するのです。
つぼみの中で、最初、めしべが長く、おしべが短くあります。
それが成長ととともに、おしべがめしべを追い抜かして成長するのです。
このおしべが追い抜かすときに、花粉がめしべにつくわけです。
つぼみの内に受粉するなら、花を咲かせる必要はないのではないでしょうか。
でも、おしべが追い抜かすとき、うまく花粉がめしべにつかない場合だって、たまにはあるでしょう。そんなときは、風や虫が運んでくれることを期待するしかありません。よくできた仕組みです。
(2017.7.6)