『週刊アスキー2017.8.15』の「人工知能最前線」に次の記事がありました。
人類とコンピューターとの究極の対決、将棋電王戦。6年間の対戦成績は将棋ソフトの14勝5敗1分け。そのうち7勝をあげ、人類との戦いに終止符を打ったのが「Ponanza」だ。開発者のひとり、山本一成さんに強さの秘密と人工知能についてうかがった。
将棋ソフトがプロ棋士(佐藤慎一四段)に初めて勝利したのは、2013年です。その将棋ソフトが「Ponanza」なのです。
「まず古典的な機械学習によって、“教師あり学習”でプロ棋士の棋譜を使って学び、その後自己対局によって得られた棋譜を基にした強化学習を行なって進化してきました。」
アルファ碁は、Googleという大企業が開発しています。サーバー費用だけで、60億円かかると言われています。
一方、山本一成さんの場合、「Ponanza」にそんな予算はかけられません。一番お金がかかったのは、将棋を指すロボットの本体代約1000万円だそうです。
人工知能の勝利といわれているけれど、その人工知能を開発した企業・人があってこそです。ただ、自己対局しながら、自分で強くなっていけるところが、人工知能のすごいところですね。
(2017.8.23)