「川での体験」を発表させた後、上流・中流・下流の短いビデオをみせてから、「山の中(上流)」と「平地(下流)」を対比させました。
5セット以上書けた子にノートを持ってこさせ、板書させました。
板書させたところで、授業終了。板書をiPadで撮影し、次回の授業は、この板書の発表から、授業がスタートします。
山の中(上流) 平地(下流)
1)石は大きくゴツゴツ 小さく、スベスベ
2)流れが急 流れがおだやか
3)近くにがけがある はばが広い
4)石は人間の体ぐらいの大きさ 石は、手のひらぐらいの大きさ
5)魚が少ない 魚が多い
6)たくさん 一つ
7)水面に石がでている でていない
8)水が浅い 川が大きい
9)石が四角い 石が丸い
10)石がざらざら 石がつるつる
11)川の中にでかい石がある 小さい石がけっこうある
12)上流の川はの色は青 それに比べて下流の色は水色
13)川のはばがせまい 川のはばが広い
上記の意見をプリントアウトし、全員のノートに貼らせてもいいです。
さて、これらの比較を発表させた後、どう授業を展開させるかです。
「なぜ、上流は川の流れが急(速く)で、下流はゆるやか(遅い)のか。」
これは、土地の傾きが影響しているのでしょう。実験でも確かめられます。
川の流れが速いと、削る働き(浸食)や運ぶ働き(運搬)が強くなります。
「なぜ、上流の石は大きくて角張っていてゴツゴツしているのに、下流の石は小さくて丸くてスベスベしているのか。」
ここで、大きな岩がどうやってくだけるのかを考えさせるといいでしょう。
ただ、風化を教えることは混乱の元かもしれません。
流れる水のはたらきのみに絞る方が、記憶の定着には有効でしょう。
でも、今回は時間に余裕があるので、脇道にそれながらじっくりやってみます。
さて、下流の石が丸くて小さくなるのは、水によって削られているわけではありません。「点滴石を穿つ」とはいうけれど、それはとても長い時間の話です。
流れる水のはたらきによって運ばれた石が、石同士ぶつかり合ったり、川の曲がり角の外側で崖にぶつかったりします。それが石が丸く小さくなる原因です。
その石も、普通の川の流れぐらいでは運ばれたりしません。大雨で川の流れが速くなったときに、起こる現象なのです。
(2017.10.5)