冬の算数フォーラムin大阪

 忘年会明けの朝8時半集合はきつかったです。
 今回、7つの講座(もしくは講演)があります。原稿に転用できるようメモをしていきます。

「算数のノート指導」岡本美穂
1)算数の特徴…できないものが積み重なってきていて、面白くない。
2)子どもの間は、失敗させてはダメ。できるから好きになる。
3)ペア学習が、教える子どもと教えられる子どもの関係が固定されていく。
4)一人の時間をちゃんと作る。それゆえのノート指導。
5)成功体験をノート指導に取り込むために、①板書をシンプルにする。②ノートにちょっとしたメモを書かせていく。(注意看板、吹き出しなど)③オリジナルなノート作りへステップアップする。

 ポイントを押さえた分かりやすい講座でした。岡本さんは話し方に磨きがかかっています。

「どの子もわかる・できるユニバーサルデザインの算数授業」志水 廣
1)音声計算は、6学年分、いろんな計算がある。ペアで行う。一人が答えを言い、もう一人が正解なら「はい」と言っていく。
2)誤答は即時処理が大事。(2回まちがえたら答えを言ってあげる。)
3)音声計算で、相手ができたことを喜べる子が出てくる。相手は意欲が高まる。
4)常に教えられる立場はつらいぞ。
5)自分の力で上がっていくことが大切。
6)ベースの計算ができないと、発展的問題はできない。
7)感情が先、思考が後。だから、ちょっとでいいから食いつくようなものを考えろ。
8)算数が嫌いという概念ができたら、脳が入力していかなくなる。
9)1時間、1時間、「おもろいで、あんたにもできるで」と思わせていく。
10)いかに子どもたちにアウトプットさせるかが、大事。
11)スシローには算数が存在する。皿の枚数を測る目盛り。偶数・奇数・比例など。
12)輪ゴムの箱には算数が存在する。折径6cm。
13)算数の表紙にも算数が存在する。
14)ユニバーサルデザインの視点の3つ(視覚化・焦点化・共有化)は当たり前。
15)実感化、つなげる化、そろえる化、確認と見届けが大切。
16)36+4=40。百玉そろば、ほんと40になった!エピソード記憶が大事。
17)授業中にできない場面が出てくる。その子に寄り添ってできるようにしていく。
18)予習の段階で基礎計算をできるように揃えておく。3回やれば定着する。
19)1円玉1g、2つなら3g?五円玉は5g?百円玉は100g。
20)ちょっとずつできるようになり、心が解放されたら何か言おうかな、と思う。

 志水先生のお話、面白かったです。話の進め方が久保先生に似ていました。

「アクティブ算数」岸本ひとみ
1)4月からどの授業でも、言葉は短く、一時に一事で指示する。
2)遊びの中の算数ゲームを取り入れる。「1,2,3,4の2の5,3,1,4の2の4の2の5。」指を動かす。(利き手→逆手)
3)計算カードで、くり下がり・くり下がりをミックスして練習させていく。
4)細かなステップで、できない子が澱のようにたまらないようにしていく。

低学年できめ細かな取り組み大切ですね。

「暗算力で計算力が飛躍的に伸びる」金井敬之
1)暗算力をつけることで、筆算信仰からの脱却を目指す。
2)暗算力がつくと、答えの見通しがつく。筆算の答えの確認にもなる。
3)暗算ですると、簡単で面白いという感覚をつけるのが大切。
4)ジャスト計算、九九の形に変換させる、おもしろ計算で暗算力を鍛える。
5)フラッシュカードで暗算練習。

『暗算習熟プリント』が本日、発売になりました。

「子どものつまずき克服法」大達和彦
1)難関教材「割合」を面積図や十字図でシンプルに攻略しよう。
2)算数の『割合』とは…○倍ということ。
3)「もとにする量」は「の」を手がかりにして見つけ、「の」を「…もとにすると」に置き換える。
4)図を書くことが手がかりになって、演算決定ができる。
5)割合のテストの平均93点。
6)算数B問題の割合も、十字図や面積図を使えば、解くことができる。

 大達先生は、つまずき克服の指導法を追究し、確かな成果を生み出しています。

「さかのぼり指導の新展開」深沢英雄
1)約34万人が「6+0.5×2」ができていない。A問題もできていない。
2)子どもの学力実態をつかむところから始める。
3)努力と成果が正比例する課題1つに限定する。
4)計算力テストを実施し、つまずきを発見し、さかのぼって習熟させていく。
5)脳科学によると、子どもは前頭前野で計算し短期記憶するので、すぐ忘れる。
6)低学年の時の計算力が、高校生の計算力まで影響される。

実態に合わせて、そこに指導を入れていくのが、やはり基本ですね。

「算術から算数へ」久保 齋
1)百マス計算には、網羅性・簡便性と収斂性があり、学力差が縮まっていく。
2)低学力の子に事前の手を打つ(労力と時間をかける)ことが愛すること。
3)子どもを伸ばすためには、悪魔の囁きでもそれに従う。
4)理論的・分析的な教え方と直感的・全体把握の教え方がある。
5)平均さんやわり算屋さんなどで、上手に教師が語る。教える。できるようにする。

 久保先生の話は、とにかく楽しいです。眠気が吹っ飛びます。

(2017.12.23)