海の水はなぜしょっぱいのか

 Yahoo!JAPAN知恵袋に、「海の水にはなぜ塩がまざっているのか」という質問がありました。そういえば、考えたことがありませんでした。
「海の水はしょっぱいものだ」と思い込んでいただけでした。
 ベストアンサーに選ばれた回答は、次の通りです。

 かつては、地球が出来たばかりの頃の地面に、ナトリウムが一杯ありました。そして水(海水)は強い酸性で塩酸などを含んでいたそうです。
 海底のナトリウムは酸性の水と結びついて、塩化ナトリウム…つまり塩になりました。陸上のナトリウムも強い酸性の雨水に流され、塩になって海へと流れていきました。結果、水は酸性ではなくなり、海水は現在のような塩水になって、海からは塩のない水分だけが蒸発して雲になり、それが陸地で雨になって降り注ぐようになりました。雲に塩が混じらないから降ってくる雨も塩分はありませんし酸性でもありません。だから陸上に残っているナトリウムと結びついて塩を作ることはもうありません。だから雨も川も真水で、海は塩水なのです。

 塩酸とナトリウムで、塩化ナトリウム(すなわち塩)になったわけです。
 この話は、「水溶液の性質」の学習で使えそうです。
 大昔は、海の水も降ってくる雨も強い塩酸ですから、そこで人間が生きていくことはできないわけです。住みやすい環境になって人類が誕生したのでしょう。

(2018.1.11)