道徳の指導案はできあがったので、展開を詳しく検討してみます。
1)教材文①を音読し、駿の自信があることを読み取る。
教材文①とは、以下のところです。
駿は小さいころから、速く走るのにじしんがあった。サッカーチームに入っているひろしから、「いっしょにサッカーやろうよ。」とさそわれると、駿はじまんの足を生かしてみたくなり、チームに入ることに決めた。
はじめての練習が始まった。駿は運動神けいにもじしんがあったし、すぐにメンバーにえらばれるだろうとかんたんに考えていた。軽いランニング、じゅんび体そうをしたあと、コーチのひと言が、駿をおどろかせた。
まずは、私が範読し、その後、「立って1回読みなさい。」と指示します。
「読んでくれる人?」と聞き、1人か2人に読ませます。配慮を要する子が手を挙げていたら、ここで活躍させておきます。やる気がどこから起きるのかを問うてる授業でもあるので、やる気を試す指示にもなるでしょう。
「駿の自信があることは、何ですか。」
ここは挙手指名で、「速く走ること」と「運動神経」を出させます。
2)自分が自信のあることを書き、発表する。
「ノートを開きます。日付、6/28(金)⑥。書けたら書けました。」
「駿の自信があることは、速く走ることと運動神経でした。では、みなさんの自 信があることは、何ですか。ノートに書きましょう。」
きっと「そんなのない」という声もあがってくるでしょう。
その声にどう応えるかです。
「ちょっとでも自信があることでもいいから、書いてごらん。」
それでも書けない子は書けないでしょう。国語や社会の時のように、必ず書けないといけない問題ではありません。
「自信があることを発表してくれる人?」
ノートに書いてあっても、発表したくないと思う子もいるでしょう。
自分では自信があることだけど、他の人にとってはそうは思えないこともあるからです。他の人がどう思ってるかが気になるのも、中学年です。一方、他の人がどう思っているかが、気にならない子もいるでしょう。混在してるはずです。
「自信のあることが一つもないと思う人?」と手を挙げさせ、「立ってごらん。」「今、立ってる人は、自信のあることが一つもないと思ってます。この人たちの 代わりに、立ってる人が自信を持っていいことを見つけてあげてください。」
何人立つかによります。
多ければ、手を挙げさせた段階で、数人だけ立たせて、その人の自信を持っていいことを見つけさせます。
ここで時間をかけすぎると、主の展開まで行けなくなるかもしれません。
(2013.6.15)