『楽しい体育の授業』(明治図書)の原稿依頼が来た。
テーマは、「ボール運動(ポートボール)」2ページである。
ポートボールは、今まで工夫してやった経験がない。しかも、しめ切りは9月21日だから、運動会の練習もあるので、新しく実践してるひまがない。
そこで、できれば(ドッジボール)にしてほしいと、諾のハガキに書いておいた。「できれば」であって、できなければ、ポートボールにして書くしかない。
もし書くとすれば、ボール慣れの運動から書きたい。
まず、一人1このボールを全員にもたせる。
「はい、上になげて受ける。ピッ!」ピッは、ホイッスルの音である。
「もっと高く。ピッ!」
「今度は、1回手をたたいて、受けます。ピッ!」
「できた人?」「すごいねぇ。」
「じゃあ、次は2回手をたたく。」
「次は、片手で受けます。」
「じゃあ、ワンバンしてから、受けます。」
変化のくり返しで、ボール慣れ運動を次々おこなっていく。途中、できないことを要求してもいいのだ。
(1998.7.26)