半けいの「半」。この漢字が、よくまちがえます。
今回のテストで、「半けい」という答えを書き込むところがあります。あるクラスでは、「羊」という字や上が突き出てない「半」を書く子が数人いました。(教科書のその問題文に「中心・半けい・直けい」と書いてあるのにです。)
しかし、他の二クラスでは、「半」のまちがいがありませんでした。
実は、他の二クラスでは、なぜ「半」の字の上が突き出るかをお話したのです。
旺文社『標準・漢和辞典』(1975年版)には、「半」の成り立ちについて、次のように書いています。
牛と、音をしめす八を(ハチ→ハン)とをあわせて、牛をま二つに分断する意。
私は、牛の絵を黒板に描いて、『牛を半分に切って出来た字が「半」です。』と、教えたのです。だからこそ、半の上は突き出るし、羊ではなく、牛と似た字になるわけです。
ついでに、「牛を半分に切る」という文を書いて、「分」にも「切」にも、「刀」という字があること、「分」の上はひっつかず離れてることなども話しました。 子ども達は「おもしろそう」に、聞いていましたよ。
(1999.7.12)