福田年宏氏の講演2

 なぜ、自己中心の子どもが増えたのでしょうか。
「少子化してるのに、なぜ非行がふえるのか?」と、福田氏は問いかけます。

家庭の中で、物を与えられることで、豊かさを独占させている。

 子どもが、豊かさを独占できる立場にいたことが、自分の思うようにいくと思ってしまう自己中心性を育てたわけです。
 福田年宏氏は、今の子どもに欠けてるものを3点あげました。

1.規範意識に欠ける。(「悪いことは悪い」ということが教えられてない。)
2.結果予測ができない。(後先考えず行動してしまう。被害者の痛みを想像できない。)
3.自己責任の自覚が足りない。(やったことの責任がわからない。)

 福田氏は、「最終・最大の責任は親にある」と言います。今の親は、与えることによって育てるのは得意だが、しつけをしたり、子どもの内面に迫ることが不得意だ、というのです。(私にも、そういうところがあります。) (つづく)

(2000.7.11)