論文を読めば、学級が見える

 実践論文を読んでると、自分の学級の問題点が、明らかになっていきます。
 『向山洋一体育実践研究会VOL.1』の最初のページで、サッカーの指導場面、「運動能力の高い子」ばかりが活躍して、他の子にボールがまわらない状況を変える指導として、伴一孝先生は、次のようにするそうです。

ゴールした子は、次に誰かがゴールするまでコートに入れないことにする。

 このルールを今の学級で適用させようと思うと、いろいろ悩んでしまいます。 まず、サッカーの本来のルール以外のことをあっさり認めてくれるかどうか。 体育として、全員が伸びるためにそれが必要だ、ということを私が毅然と子ども達に言いのけることができれば、問題はありません。
 たぶん、ぶつくさ言う子が出てくるでしょう。
 それでも、教師として、ルール変更を通していかなければ、結局、運動のできる子だけが活躍するサッカーになってしまいます。
 教師が、子ども達にお伺いを立ててるようでは、たいした指導はできるわけありません。
 それゆえ、子どもの力も伸びていかない、というものです。
 我流ではなく、しっかり学んだうえで、要求を強く通していくしかないのです。

(2000.7.21)