5年理科「動物のたんじょう」という単元に入りました。
ここは、メダカの誕生かヒトの誕生かを選択する単元です。
教師は私一人ですから、どちらかをやろうと思うのですが、子どもに決めさせることにしました。私の予想は、メダカ希望が多い、というものです。
1.卵から生まれた動物は?
最初の発問です。
『ドラマを生む向山型理科の展開 小学5年』(2003.1明治図書)の新牧賢三郎氏の実践では、次のような展開になっています。
①「次の動物は卵から生まれますか。」と問い、ニワトリ・サケ・カメ・ヘビ ・ワニと出題し、○か×を書かせます。
②引き続き、ペンギン・キョウリュウ・ネコ・サル・ヒトと出題し、ネコ・サ ル・ヒトも卵から生まれることをつけて、驚きをもたせるのです。
私が上の発問に変えたのは、第1問を拡散的な発問にしたかったからです。
5こ書けた子から、板書させました。
時間は15分ほどとり、「10個書けたら5年生レベル、15個書けたら6年生レベル」というように、子ども達をあおりました。
動物の名前をたくさん出すだけでも、そえはそのまま、内部情報の蓄積になって、理科の立派な学習となります。
板書を全て読ませた後、板書してない子の発表。そして、まだ出てない動物の発表をしました。
「今出た動物の中で、卵から産まれてないというのがある人、起立。」
ネコや人間などに反対意見が出ました。
でも、1つのクラスでは、
「お母さんのお腹の中にいる時、最初、卵やねんで。」
と発言する子も出ました。
ネコもヒトも全ての動物は、卵から生まれるのです。
次の2行をノートに写させました。
・卵を体の外に出す動物…メダカ・ヘビ・ニワトリなど
・卵を体の中にとどめる動物…ネコ・サル・ヒトなど
この後に、
「2.メダカの卵とヒトの卵では、どちらが大きいか。」
という集中的な発問を出したのです。(2004.5.26)