家庭科はサバイバル2

 今日は、調理実習でした。子ども達が賢いので、教科書を見ながら、その通りに作り、おいしいご飯とみそ汁を作っていました。
 私は前日にやったことと言えば、教科書を連れ読みさせたぐらいです。
 前日に、他の組が調理実習をしていたので、用具・材料は班の数、準備してありました。
 ただ、みそ汁の具が家庭科室になかったのです。
 実は、管理作業室に届いていたのですが、それを私は確認していなかったのです。調理実習が始まっているのに、材料を探してウロウロできる余裕が、今のクラスには、あるわけです。
 昨年と較べると、まさに地と天の違いですね。
さて、昨日のサバイバルの続きです。

 みんな、これから世界中旅行に行く。今でも行っている人たくさんいるけれども。「みんなの中で世界旅行行きたい人」と聞けば、「はーい」と手が挙がる。
 世界旅行行った時に、家の中でもやるようなことだけじゃないんだよ。かばんだけ持ってリュックだけ持って、海外に行く。ズボンが破けたりなんかする。ズボンを自分で縫うぐらいのことは出来なきゃいけない。ポカをやったらどうしようかなと考えなくちゃいけない。
 そういった知恵とか、あるいは生き残るということが、とっても上手な国は、アメリカとドイツとかでしょう。
 グリーンベレーって知ってますか。
 アメリカで最強の部隊です。ハイジャックをされたとき、様々なとき、あるいはジャングル地帯の中で人が捕らわれたとき、そこに落下傘とかいうので降りて行って、一ヶ月でも二ヶ月でもそこで生き抜いて人質を解放していく。
 そういったグリーンベレーは自分で生きていく力を身に付けなくちゃならない。食べ物、料理を作る。そして、簡単な洋服その他を作ることが出来る。
 家庭科というのは、サバイバルを生き抜いていくための知恵なんです。家庭をやりたがらない男の子は、このようにかっこよく言わなくちゃ。

 家庭科をする意味の中で、グリーベレーを出せるところが、向山先生のかっこいいところです。
 向山先生は、自分の知識・情報をあらゆる授業・あらゆる場で生かし切ることができるわけです。
 まさに、知識のサバイバル化ですね。

(2001.7.3)