節約は絶対額で考える

 現在60万部のベストセラー、山田真哉『さおだけ屋はなぜ潰れないのか?~身近な疑問からはじめる会計学』(光文社新書2005.2.20)を買って読んでます。
 分かりやすくて、面白く、そして、ためになります。
 例えば、「節約は絶対額で考える」という発想は使えます。

  ①1000円のモノを500円で買う
  ②101万円のモノを100万円で買う

 ①と②では、どちらが得しているかを山田氏は聞きます。
 ①は50%引き、②は約1%引き。
 割合で考えると、①の方が得したように思えます。

 しかし、心を落ち着かせてよく考えてほしい  1万円も得をしているのだ!この金額の前では、もはや500円の損得なんてどうでもいい。
        (中略:荒井)
 このように、費用の削減はパーセンテージで考えるべきものではなく、絶対額で考えるべきものなのだ。

 チリが積もっても山にはならない
 お金に対してこういったポリシーがない人は、高い買い物をする際に、「101万円も100万円もたいして変わらないから、お店の人の勧めるほうでいいや」と考えてします。
 家の購入や結婚式の費用などでどんどん出費が増えていくのは、こういう背景があるからだろう。お店の人も、「家の購入は人生の一大イベントですから」「結婚式は一生に一度ですから」と勧めるので、なぜか「高くてもいいや」と思ってしまう。そんな人に限って、スーパーでの買い物で10円単位をケチったりするのだからおもしろい。

 私は、まさにそんな人なのです。
 普段の買い物は節約しているのに、パソコンやプロジェクターなどの高額商品は、あまり値段を気にせず買ってしまいます。
 この点を改めなければ、お金を蓄えていくことはできないわけです。
 株も高額商品といえます。
 168円の株を1000株買ったとします。
 株価が168円から178円へと10円上がるだけで、10円×1000株で10000円の利益となります。高額商品が増収と節約の要ということでしょうね。

(2005.7.3)