万引きの授業再び

 5月に5年生でやった万引きの授業「新しいシャープペンシル」を6年生に対してもやってみました。夏休み前なので、防犯指導の一つになるからです。
 授業展開は同じなので、子どもの意見を紹介していきます。

⑤「万引きした正一君は、悪いと思っているのですか。○か×か。」
 ○が7人、×が25人でした。×の理由を聞いている内に、○に意見を変える子が3人出てきました。
「公園の木かげで渡しているから、悪いことをしてると思ってる。」
 ここのところを子どもが読み取ったところがすごいです。
 でも、悪いと思っているから共犯者を作る、という見方は出てきませんでした。

⑦「万引きはなぜ悪いのですか。」
・犯罪だから(阿河)  ・人の物をとっていると同じだから。(久田)
・もうけられないから。(石田)  ・両親にめいわくがかかる(奥原)
・ちゃんとお金をはらっている人がいるのに、かってにもっていったら不公平だから。(荒田)  
・けいさつにつかまるから。(中)  
・売っている物をとるから。(浮島) ・店の人がこまるから。(上田)
・取られたほうはいやな気もちになるから(古川)
・お店がお金を出して買っているのに、自分だけただでもらうと店がつぶれる。(舩倉)  
・お金をはらわないといけないのにはらわないから(早川)
・かってにしょうひんをもってかえる。(糸井)
・ほうりつでそぉきまっているから(宮田)  ・品物をぬすむから(藤本)
・スーパーの商品がなくなるから(山本)  ・どろぼうだから(乾)

 店の人が損をする仕組みを100円の消しゴムを例にして話しました。
 100円の消しゴムが売れて儲かるのは5円ぐらい。万引きされると、95円の損になる。95円の損を取り戻すのに、19個の消しゴムを売らないと、元を取れないわけです。

《今日学んだこと》
・ぼくは、万引きについて学んだ。万引きはわるいことだとしっていたけど、ここまでわるいこととはしらなかった。ぼくは、これからはんざいなどをおかさない人になりたい。(荒田)
・万引きは、ちょうえき10年以下・50万円のばっきんだということをしった。万引きが、どれだけわるいことかをよくしった。陰徳という、かくれていいことをするという意味のことばもしった。なぜかくれてやるのかが、りかいできなかった。(宮田)
・今日は万引きについて習った。万引きは悪いけど早くみつけたらなおる。陰徳という言葉をおぼえとこう。そして行動したい。(石田)
・今日は、万引きについて万田。それで万引きというのはひきょうであくどいこと、いろんな人がこまることがわかった。(銭谷)

(2007.7.12)