「マンホールのふたは、なぜ円いのか?」という問いの答えは、以前に読んだ本で知っているつもりだった。
例えば、四角形のふただと、一辺より対角線の方が長くなるので、ふたが穴の中に落ちてしまうことがある。けれど、円のふたならば、対角線はすなわち直径であり、直径どうしでは落ちないのである。
今日、家にあった『算数おもしろ大事典』(学研)を何気なく開いた。(日刊考現学で書くことを探していたのだが。)
そして、開いたページがちょうど「マンホールのふたはなぜ円いの?」という項目だったのだ。
そこには、円だと落ちない、という理由以外に、
「円いと転がして運べる。」
「四角いとヘリが欠けやすい。」
という別の理由も書かれてあった。
正解が一つしかない、と思ってしまうというのは、教師としての器は小さいということでもある。そこで、
「円だと発注が簡単。(直径を言うだけでいい)」
「穴を掘る時、円の方がほりやすそう。」という理由は、どうだろうか。(1999.5.3)