人間が生きていくために

 6年理科「ヒトや動物の体」の授業の第1時です。

 人間が生きていくために、絶対必要なものは何か。
 ・酸素 ・呼吸 ・体 ・水 ・食べ物 ・水分 ・火 ・空気 ・お金
 ・ゲーム ・給料 ・食料 ・酸素ボンベ ・けつえき ・飲み物 ・草
 ・風呂 ・薬 ・友村 ・心臓 ・地球

 以上が板書されたものです。ノートを持ってこさせて、出てないものを子どもに書かせました。
 これらの意見を私の方で、ある程度、整理しないといけません。
《① ほぼ同じものをまとめる》
 水・水分・飲み物は、水ということでまとめます。
 食べ物・食料もまとめます。お金と給料もまとめました。
(出させてからまとめる方が、同義語が学べます。)
《② 問題の対象外のものを除外する》
 体がなければ人間とはいえません。血液の流れてない人間も心臓のない人間もいないのです。
《③ どうしても必要ないものを1つ選ばせ、理由も書かせる》
 残ったものから、1つだけ選ばせ、理由も書かせます。
「友村」という友だちの名前を書いたふざけた意見もありますが、理由を書かせることで、十分、勉強になります。
 手を挙げさせ、反対理由も言わせていきます。
「友村」ならば、「昔の人は、友村くんがいなくても生きていたから。」というような反対理由を言います。この「昔の人は、~なくても生きていたから。」という理由は、他のものの反対理由にも使えます。
 ゲームについてでも薬についてでも、同じように応用できるのです。
 理由が子どもから出ない場合は、教師が言います。
「宇宙飛行士は、宇宙でも生きています。だから地球はなくてもいいわけです。」というように。
 こうして、最終的には「水・空気・食べ物が必要」とまとめるのです。

・ヒトは、水と空気と食べ物が絶対必要なことが分かりました。必ず必要かどうか調べるには、大昔の人がつかっていたかつかっていないかという事を考えてみると分かりました。

 子どもの意見が豊富だから楽しくできる授業となります。

(2005.5.17)