「メダカの誕生」第2時です。
第1時では、メダカを見ないで描かせた後、オスとメスの見分け方を書かせました。
教科書の写真を見せて、右のメダカがオスかメスかを当てさせました。
(復習です。ちなみに左はオス。)
次に、教科書の次の文を音読。
「めすが産んだたまご(卵(らん))が、おすが出す精子と結びつくことを受精という。
受精したたまごを受精卵といい、次のように育っていく。」
1回連れ読みした後、2文目を以下のように修正して、読ませます。
「受精したたまごを受精卵という。」
男女交代読みを2回、班の中で1人ずつ交代して読むのを1回。
「今からノートに写します。赤で書くのは何か分かりますか。」
「分かる。」
「1つ目は、サンハイ。」
「受精。」
「2つ目、はい。」
「受精卵。」
板書した後、書けている子に、ノートを見て読ませませす。
「赤で書いたところは、大きく読みます。」
この後、受精の様子をもう少し詳しく語ります。
以前紹介した学研の中の話から選んで読むのです。
夜明けに、お腹のふくらんだメスをオスが追いかけ、横に並びながら泳ぎます。 そして、メスが産んだタマゴに、オスが精子をふりかけるのです。
産まれたタマゴの成長の様子が教科書にあります。
スキャナで取り込んだ画面を1画面ごとアップで見せます。
その後、受精から数時間後のタマゴの絵を描かせます。
「気が付いたことを書きます。2分で3つ書けたら5年生合格です。」
3分後ぐらいに、書けた数を聞き、評価します。
「班の人に1つ言ったらすわりなさい。」
それから、最高の7個書けた子に、みんなで拍手してから、その子に全部発表させます。
「佐野くん以外の気付きがある人?」
それも発表させてから、私の方で、タマゴについている糸のようなものについて、子ども達に聞きます。
「この糸みたいなものは、何のためにあるのかな。」
「身を守るため。」
「これは、水草にからみつくためにあるのです。」
子どもの気付きだけでなく、教師の知識を適度に入れていくと、「先生って、さすがだな」と、子どもは思ってくれるものです。
次は、2日めのタマゴの絵を描かせます。
画面には、受精から数時間後のタマゴと2日めのタマゴを並べてみせます。
次は、気付きではなく、違いを書かせます。(ここがポイントなのです。)
最初の1つ目は、気付きを書かせなくてはいけません。
いきなり2つを比べさせるのは、難しすぎます。
でも、2つ目を気付きにすると、授業が単調になります。
それに成長の違いが捉えられなくなります。
この後は、全て違いを書かせていくのですが、これは、解剖顕微鏡を使わせる時の待ち時間にさせます。
気付きと違いを1回ずつやらせているので、この後は、自分で進めていけるわけです。
解剖顕微鏡を交代で見ている内に、テスト返しもしました。
テストの間違い直しもさせます。
授業の組み立てに無駄がないのも、1つの授業を集中して考えられるからでしょうね。(中学の先生の授業が下手なのが不思議なぐらいです。)
(2005.5.23)