書かれてあれども見えず

 算数の「折れ線グラフ」の単元で、次の問題があります。(大阪書籍)

3 下の2つの折れ線グラフは、どちらも同じひまわりの高さがかわっていくようすを表したものです。
  2つのグラフをくらべましょう。

(あ)のグラフは、縦軸が0、10、20、…、150(cm)と区切ってあります。
(い)のグラフは、縦軸が0と80の間に波線があり、150(cm)まで区切ってあります。
(あ)の一目盛りが5cm、(い)の一目盛りが2cmです。
 子どもたちには、教科書に書いてある上記の問題を読まずに、グラフを比べさせました。1,3,5班は2つのグラフのちがいを、2,4,6班は2つのグラフの同じところを3つずつ書かせて、持ってこさせ、板書させました。
 ほとんどの子が、同じひまわりの高さを測ったものだと気付かずに、ちがいや同じところを探していきました。
 授業の後半になって、ようやく「どちらも同じひまわりの高さを測ってるんだ」ということに気付き始めました。
(それも、T.Tの声かけがあったからです。)
 子どもは、自分から書かれてある文字を読まない。
 これが、私の予測でした。まさに的中です。

(2008.7.3)