理科での音読

 理科と国語の音読の違いを際だたせる必要があります。
《ねらい》 覚えておくべき言葉を際だたせて読ませる必要が理科での音読に必要です。
《すすめ方 連れ読みが基本》
 理科の教科書には、難語句が多いです。教師が読んでから、子どもたちに一斉に読ませる「連れ読み」をするのがいいでしょう。
教師「気体検知管の使い方」  子ども全「気体検知管の使い方」
教師「気体検知管を使うと、酸素や二酸化炭素がふくまれる割合を、調べることができる。」
子ども全「気体検知管を使うと、酸素や二酸化炭素がふくまれる割合を、調べることができる。」
 この時、太字の重要語句を心なしか大きめに読み、際だたせて教師が読むことが大切です。はっきり、ちょっとゆっくり目がいいでしょう。
 また、写真や実験器具の説明もしっかりと連れ読みさせます。
教師「酸素用気体検知管」  子ども全「酸素用気体検知管」
教師「Gマーク」 子ども全「Gマーク」
 気体検知管についてるGマークの「G」も教師が連れ読みさせるから、読みを忘れた子も、正しい読みを確認することができるのです。
 ℓやgや%なども、しっかり連れ読みさせるといいでしょう。
 大切なところであれば、連れ読みさせた後、次の指示もするといいでしょう。
「自分で1回読んだらすわります。全員起立。」
 指名して、数人に読ませることも、時にはするといいでしょう。
(当てられるからしっかり読めるようにしておこうと意識するものです。)
《成功のポイント 班の中で交代音読させる》
 理科室は、たいてい子どもの席が向かい合っています。それを利用しない手はありません。
「班の中で一文交代読みをします。全員起立。」
 初めてやる時は、1つ班を見本に立たせて一文交代で読ませてみるといいです。
「加藤くんの位置から右回り。」
と、読み始めの位置を指定して、班で読ませる時もあります。
「村井さんから台風回りで。」
というように指示する場合もありますよ。
《こんな場合は ノートも読ませる》
 教科書の重要な文をノートに写させる場合があります。そんな時は、
「ノートを見て読みなさい。さんはい。」
と読ませる時があります。正しく書けてるかを確認する意味もあるのです。

(2006.5.7)