これで3本目。あと2本で、5月分のノルマはクリアです。
《ねらい》 難語句の多い社会の教科書。見方をかえれば、読字力を鍛えるための最適なテキストとなります。
《すすめ方 連れ読み→一人読み→句読点交代読み》
教師「聖徳太子は、大和朝廷の役人を12段階の位に分けたり、役人の心得えを示した十七条憲法をつくったりしました。」
子ども全「聖徳太子は、大和朝廷の役人を12段階の位に分けたり、役人の心得えを示した十七条憲法をつくったりしました。」
一文ごと、連れ読みしていきます。
この時、教科書をしっかり見て連れ読みをさせます。耳だけで聞き取って、周りに合わせて口を動かしている子もいます。それでは、いつまでたっても、自分でスラスラ読めるようにはなりません。
教師「立って、一回読んだらすわりなさい。」
一ページほど連れ読みをしたら、一人読みをさせます。
教師「すわったら、大事な言葉を覚えておくのですよ。」
と、早く読み終わった子に、何をしていたらいいかを伝えておきます。
次に、句読点交代読みをします。名前のごとく、句読点で次の子に交代します。
「聖徳太子は、」→「大和朝廷の役人を12段階の位に分けたり、」→「役人の心得えを示した十七条憲法をつくったりしました。」→「また、」→……
句読点交代読みにするのは、なるべく多くの子に読む機会を作るためです。
(「また、」なんてところが当たって喜ぶ子もいれば、残念がる子もいて、そこがまた面白いのです。)
《成功のポイント フラッシュカードで読ませる》
B4の画用紙を縦半分に切った細長い紙に、歴史人物や重要語句を1枚ずつ書いてフラッシュカードを作ります。
あとはそのフラッシュカードを1枚ずつめくって見せ、子どもたちに一斉読みさせるだけです。
「織田信長」「豊臣秀吉」「徳川家康」「関ヶ原の戦い」…
時には、1人ずつ指名して、読ませたりもします。
(読めなかったら立たせ、次に当てるものが読めたらすわらせます。)
チャイムが鳴り終わったと同時にフラッシュカードをすれば、全員そろうまでの時間調整としても使うことができます。
《こんな場合は 歴史カルタ》
ことわざカルタや百人一首と同じように、歴史人物カルタを作って遊ぶのも、楽しく、そしてためになります。取り札が歴史人物の顔と名前、読み札がその人の業績を書いて作るといいでしょう。
(2006.5.8)