労力を必要以上にかけること

 中谷彰宏氏の『入社3年目までに勝負がつく77の法則』(PHP文庫)の中に、次のような記述がある。

 一つの仕事をしたとき、その仕事は1の労力ですむとしても、1の労力で終わらせてはダメです。
 その仕事に対して、3倍のエネルギーをかけると、マイナス2です。ところが、このマイナス2を出しておくことが大事なのです。

 この記述は、「小さい仕事は大きい仕事のタネ。タネは食べるのではなく、まくもの。」と題する章に載っていた。
 1の労力ですむ仕事を1の労力だけで終わらせると、そこには、たんに「仕事をすませた」という事実しか残らない。その仕事は、あなたではなくても誰でもできた仕事ということになる。
 最近の私は、1の労力ですむ仕事をなるべく1の労力で終わらせようとしてきていた。プラス1の努力が抜けてきているのである。
 タネも自分の食べる分だけしかまかなかったら、できたものを人に分け与えることもできない。毎日、何か1つ余分なことをしなくては。

(1998.9.16)