ほとんどの子が全問解いても、まだ指定の2問も解けない子がいます。
一番しんどい子には、式だけでも赤鉛筆で書いてあげます。(そういう子が5人近くいると、手が回りません。)
全問解けた子から、式と答えを板書させていきます。
それが出そろったら、全員で答え合わせ。
『写すのも勉強です。写す内にできるようになります。』
今の2年生のあるクラスは、この指示だけでは、きちんと写したかどうか、不安です。
そこで、ノートを持ってこさせます。ただ、次の指示を付け加えます。
間違えた問題は、別のところに、もう一度やりなさい。
見るポイントを以下に列挙しましょう。
・全部の問題がやってあるか。(写していてもいい。)
・赤鉛筆で、丸付けをしているか。
・筆算の線を定規で引いているか。
・筆算と筆算の間をちゃんとあけているか。
・間違えた問題をもう一度やっているか。
・日付・ページ数・問題番号が書いてあるか。
ノートが合格した子は、チャイムが鳴るまで、学校のテキストにある問題をさせます。(学校独自のテキストも使いようです。)
さらに、テキストの問題ができた子は、できた子同士で、見合って丸付けをあせます。2人の答えが同じなら、まあ正解でしょう。(これはいい加減でいい。)
さて、ノートを持ってこさせると、丸付けができてなかったら、問題を抜かしてたり、間違えた問題をやり直してなかったりします。
こちらの指示を聞いてない子がいても、「それが当たり前なんだ」と思わないと損です。
(でも、他の先生方は、そうは思えないらしく、「さっき言ったでしょ。」と子どもらを怒鳴りまくっています。)
たぶん指示を聞いてないだろうからこそ、ノートチェックするのです。
『丸付けてません。』
『間違えた問題は、もう一度やりなさい、と言ったでしょ。』
『定規使ってません。』
チェックして、やり直させるからこそ、子どもが直してくるのです。
だからこそ、子ども達に学力がつくのです。
ノートを使わせない、チェックもしない、やり直しもさせなければ、子どもに学力がつくはずないのです。
(1999.9.10)