『ドラマを生む向山型理科の展開 小学5年』(明治図書)の中に小林幸雄氏の実践(「子どもの思考を飛躍的に高める「てこ」の授業」)が載っています。今回は、この実践をほぼ忠実に追試しています。
「てんびんとてこ」の第1時では、いろいろなものをひもでつるして、水平につり合わさせました。
①角材の棒…ほぼ真ん中で、つり合う。管理作業員さんにいただいた。
②三角形のダンボール…ダンボールを三角形の形に切り取る。
③ほうき…廊下そうじに使うシダぼうき。
④カサ…置き傘を使う。
⑤バット…金属バット。師範用。
⑥大根…スーパーで買う。110円。師範用。
それぞれに気づきを書いている子がいるので、いくつか紹介します。
《①角材の棒》
・角材の棒は、真ん中にひもをむすべば、すいへいになる。
・ちゃんと、まん中につるしたらつり合った。
《②三角形のダンボール》
・だいたいはしっこのほうでむすんだらすいへいになる。
・まん中にしたらななめになるけど、少しはしっこにしたら水平になった。
・まん中よりも、太い方につるした方が、ちゃんとつりあった。
《③ほうき》
・はくところがおもいので、つり合わせるのがむずかしかった。
・はく所が重いし長いから、水平になるのがむずかしかった。
・ひもを、はく所に、少し寄せたら水平になった。
・先の部分が重いので、手でたしかめてするとよい。
《④カサ》
・かさは、マジックテープのちかくでつり合った。
《⑤バット》
・バットはもつところの方が重かった。
・バットは少しグリップが重い。
・バットは、ほとんど、まん中でつり合った。
《⑥大根》
・大根はだいたい真ん中で、すいへいになった。
・大根はかんたんにつり合った。
水平につり合わせることが体感的につかめる実験でした。
(2004.9.8)