新しい単元に入るとき、何も書いていない新しいページに、タイトルを2行の大きさで書かせます。
「今日から新しいところを学習します。何も書いてない新しいページを書けます。 空いているところは、テスト勉強や総合の時間に使います。」
そう言っても、ページの途中から書き始める子がいます。聞いていないのです。「班の人で、新しいページに書いていない子がいたら、言ってあげるんですよ。」 次に、タイトルを2行で書かせます。
6年理科の2つめの単元は、「2ヒトと動物の体」です。
「タイトルを2行で書きます。2ヒトと動物の体。漢字は漢字、カタカナはカタ カナで書きなさい。」
黒板に私が書くこともあれば、スマートボードに写した教科書のタイトルを赤で囲むこともあります。
机間巡視をして、2行で書いているか確認します。
「書けた人?」手が挙がります。
「ノートを見て読みます。サンハイ。」
「2ヒトと動物の体」
この後、変化をさせます。
「漢字だけ。」
「動物、体。」
「ひらがなだけ。」
「と、の。」
「カタカナだけ。」
「ヒト。」
「数字だけ。」
「2。」
こうすることで、カタカナでヒトを書いていない子や、数字の2を書いていない子が、自分で気付くことができるのです。(もちろん気付かない子もいます。) 結局、よっぽど大事なところは、教師がノートチェックするしかないのです。
ところで、上のように、漢字やカタカナや数字を確かめて言わせるのには、もう一つの理由があります。
それは、空白時間をなくすためです。(空白禁止の原則です。)
遅い子、書き間違えた子などは、タイトルだけでも時間がかかります。
その待ち時間を上のような行為で、確認の時間に変えているのです。
授業中に空白が生まれたとき、それは教師の脳がフル活動する時です。
「この空白を何で埋めようか。」
こういう時に、今までのいろんな学びが活かされるのです。
(2006.5.26)