6年理科水溶液の授業です。展開の仕方を微妙に変えました。
おもむろに試験管を取り出し、水道の水を3分の1ほど入れます。
『これは、水です。水、サンハイ!』「水。」
『水の中に食塩を入れてとかします。何になりますか。』
手を挙げる子は数人でした。結構、忘れているようです。
「塩水です。」『そうだけど、高学年っぽく言ってみて。』
「食塩水です。」
『水の中にとけている食塩を取り出すにはどうすればいいですか。』
「ろかする。」『それは、とけ残りがある場合です。』
「火であつくする。」『難しい言葉で言うと。』
「蒸発させる。」
ここらへんは、5年の「もののとけ方」の復習です。でも改めて温ねてみると、ほとんどの子が忘れているようです。
教科書の学習は、以前の学習を習得していることを前提に組まれていますから、こちらで、復習させる機会を持たなければいけないようです。
前時にした「アルミをとかした塩酸」の試験管を見せます。
『今日は、塩酸にとかしたアルミがどこへ行ったかを考えてみます。』
ここでやっと本題に入ったわけです。問題と選択肢をノートに書かせました。
塩酸にとかしたアルミはどこへ行ったか。
ア 塩酸の中
イ いなくなった
ウ その他
アが23人、イが5人、ウが1人でした。ウの子に、その他が何かを聞いてみると、「あわになって出て行った」と言ったので、『それはいなくなったと同じことだからイになるね』とし、イを6人としました。
理由を発表させた後、蒸発させて出てきたものがアルミかどうか、どうやって調べるか、意見を聞きました。
「アルミだったら、磁石につかない」という意見も出たのですが、それはアルミであるという証明にはなりません。
「電気を通す」という意見がやっと出たのですが、子どもたちは、アルミが電気を通すこと自体知らなかったようです。手を挙げさせると、電気を通さない方が多かったぐらいです。(テスターで通すことを見せました。)
そして、実験、白い粉、蒸発皿に残りました。(でも黄色っぽいです。水道水に入っている塩素のせいかもしれませんね。)
電気を通しても通らない、塩酸をかけても泡を出さない、アルミとはまったく違う物になった、ということを教えました。正解はウとなるのです。
(2006.9.11)