雲の動き

 教育実習生も参観に来ていたので、授業の展開を少し変えました。
 刺激があるというのは、いいものです。現状に満足していてはいけません。

① 宿題の答え合わせ。
② 宿題の音読。全員→女子→男子→個人→奇数班→偶数班。
③ 人工衛星「ひまわり」の画像を隠して提示。徐々に見せながら、当てさせていく。(ガラス・コップ・人工衛星)
④  正解を告げ、教科書のページを開けさせる。
⑤ 一昨年の教科書の説明を見せ、ひまわりが赤道上の静止衛星であることを説明する。地球の回転と同じ速さで動いている。
⑥ ノート。日付・天気・温度予想。
⑦ 板書:人工衛星ひまわり…雲の画像を地上へ送る。
⑧ 人工衛星の映像を見せる。
⑨ 雲の動く画像を見て、気がついたことを最低2個見つけるように指示。
⑩ 雲の動く画像を見せる。(音なしで)
⑪ 気がついたことが3つ以上書けた子からノートを持ってこさせる。
⑫ 板書された意見の発表。それ以外の意見も発表させる。
⑬「南から北へ動く」の意見と「西から東へ動く」の意見と、どちらが正しいのか手をあげさせる。
⑭ さきほどの映像を音ありで見せる。(「雲は西から東へ動く」と言ってくれる。)
⑮ 板書:雲は西から東へ動く。
⑯ 白紙画面に、日本列島を描き、北南東西を書く(問いかけながら)。
⑰ 福岡・広島・大阪・名古屋・東京の地名を書き込む。
⑱ 日本列島の西に雲を描き、東の方へ矢印を書く。
⑲ 今日学んだことを書く。

 ⑫の板書された意見は、次の通りです。

・とちゅうで消える雲もある。(荒木)
・雲は南から北へ動く。(池之上)
・雲がなくなると晴れる。(窪田)
・ゆうがたになると雲がよくくる。(下岡)
・雲は大きい。(石井)
・雲が上を通ったとき暗くなった。(阿河)
・雲は東にうごいていた。(大城)
・雲がばらばらになりくっついたりしている。(前村)
・雲がない時とある時がある。(東條)
・日本全体に雲がかかっている。(広津)
・人工衛星と地上は同じえいぞう。(小田)
・雲がうずまいてるように見える(富田)
・雲がつながっている。(村上)

 他のクラスでは、指名して言わせていきましたが、上記のようにたくさんの意見は出ませんでした。(多く書けた子も4つぐらいでした。)
 やはり、板書させることで、より多くの意見が引き出せるようです。

【今日学んだこと】
・ 今日は、雲のうごきと人工えい星ひまわりを学んだ。雲は西から東へすすんでいることをはじめてしった。そしてへんなかたちのくもが いっぱいあった。でもくもはとても大きいことにきがついた。そして大しろくんがいったことがほんとうだったのがすごかった。(石井)
 

 雲が西から東へ動く、ということは、子どもにとっては当たり前ではなかったようです。授業展開は、まさにマルチ発問からセレクト発問となり、授業のねらいも達成することができました。

(2006.9.29)