5年算数「多角形の内角の和」について教えます。子どもたちは、三角形・四角形の内角の和まで学習しています。
大阪書籍のP.59は、次の問題から始まります。
2 5本の直線でかこまれた形を五角形といいます。
五角形の5つの角の大きさの和が、何度になるか調べましょう。
昨日の算数の授業を見ていると、途中からあきらめている子がいました。学習が全員のものとなっていないのです。
そこで、マルチ発問で導入することにします。
「五角形を調べて、気がついたこと・分かったことを書きなさい。」
黒板に、教科書の図形を拡大コピーしたものを貼り、それぞれの内角のところに①~⑤の番号をふり、各頂点にA~Eの記号をふってから、上記の発問をしました。分度器や定規を引いてもいいし、対角線を引いてもいいことも補足します。
・ちょう点が五つある(東) ・三角形が3つある。(馬越)
・すべての角度がちがう(上田) ・辺が5本ある(金谷)
・対角線を引いたら5本になった。(岩井) ・④は110°だった。(西本)
・③の角が105°だった。(橋口) ・三角形と四角形が一つずつできる。(真鍋)
・①は115°だった(高柳) ・全部の各の和は、540°(脇坂)
馬越さんの「三角形が3つある。」というのはどういうことか、前に出させて説明させました。対角線を2本引くことで、五角形を三角形3つの図形に分けられるということです。別の拡大コピーの五角形に、サインペンで2本の対角線を私が描き、三角形3つに分けられることを示しました。
岩井さんの「対角線を引いたら5本になった。」の方は、私が指でなぞって示すだけにします。実際に、図形コピーに描かないのには、理由があるのです。というのも、気付きを書かせている時に、「先生が見つけてほしいのを見つけたら、すごいです。このクラスでも1人でも見つけたらすごいクラスです。」と言っておいたからです。岩井さんの発表は、それに多少関わることだったからです。
真鍋さんの「三角形と四角形が一つずつできる。」は、別の拡大コピーの五角形にサインペンで対角線を1本だけ引き、三角形と四角形に分かれることを示しました。
脇坂くんの「全部の各の和は、540°」を言わせた後、どんな方法で見出したかを子どもたちに聞きました。5つの角を実際に合計した子はなし。三角形3個分で180°×3で540°が多数。三角形と四角形に分け180°+360°で540°が数人いました。
見つけてほしかったのが「五角形の対角線を全て結ぶと☆ができる」というものです。1人だけ見つけた子がいました。賢い子です。
この後の授業で、☆が十角形であることも教えました。
(2007.9.13)