評定:台風でこまること

 理科。「台風でこまること」を5つ箇条書きさせてから、その中で自分でい一番いいと思うものを1つ板書させた。評定することを予告している。

・死ぬこともある。(A)1            ・やねがこわれる。2
・畑とか田んぼとかが、ぐちゃぐちゃになる。1
・町がこう水になる。1              ・ビルとかがつぶれる。1
・とばされて、家族とはなればなれになる。2
・食べる物がなくなる。1             ・車が飛ばされてきてあぶない。2
・木や鉄こうなどが強風でとおれてとてもきけん。3
・洪水になって2回もさいがいが起きて、もっと食べ物や飲み物が不足して台風にたえた家も洪水でつぶれる。2
・せっかく作った米がいもちびょうになったり、れいがいでみのらない。1
・風力6の風の強さやったら、家がふっとぶ。3
・屋根が飛ぶ。2                 ・津波が起きる。2
・全ざいさんを失う。1              ・屋根がとばされる。2
・どしゃくすれで、家がこわれてすめなくなる。2
・まちがぐちゃぐちゃになる。1
・台風が近づいてくると雨のくる回数が多くなる。2
・物が飛んでくる。2
・つよい風ででんしんばしらがたおれてくる。3
・強風でかさがこわれる。3
・台風がくると昔からあるいえがつぶれるかも。1

 子どもとは、次のようなやりとりをした。

A「死ぬこともある。」
荒井「なんで、台風がくると死ぬの?」
A「強い風で物が飛んできてぶつかったりするから。」
荒井「ならば、台風の強い風で飛ばされた物が人に当たって死ぬこともある、という風に書かないといけないのです。」

 それ以外の意見も、因果関係が省略されすぎである。
 因果関係を問うことで、台風というものは、強い風がふき、大量の雨を降らせるということが理解できていく。
 強い風によって、津波が起こり、大量の雨によって、洪水や土砂くずれが起こるのである。
 それゆえ、大量の雨が、農地にとっては、めぐみの雨ともなるわけである。
 台風自身に、善悪の判断があって行動してるわけではないのである。
 今回、評定を入れると、教室がピリッとする。
 ただ、私の評定基準もつきつめると、あいまいであった。反省。

(2009.9.1)