2学期初の理科授業です。
導入用に、3つの試験管に3種類の水溶液を入れました。
昨日、作ったラベルをセロテープで貼り付けました。
でもそのままだと、何の水溶液か分かるので、青のビニールテープをまき、それぞれの試験管に、A・B・Cとマジックで書き込みました。
種を明かせば、Aが食塩水、Bがうすい塩酸、Cが砂糖水です。
ただ、完全にとけきっているので、3つとも無色透明です。
教室で提示するので、液がこぼれないように、試験管の口には、セロテープを貼っておきました。
しばらくすると、Bの試験管が曇ってきました。
塩酸から、気体が発生しているのでしょう。
仕方ないので、針で小さい穴を2つずつ開けておきました。
「ここに、3つの水溶液があります。1つは食塩水、1つは砂糖水、1つはうすい塩酸です。
塩酸はさわると、やけどをする危険なものです。さあ、どれが塩酸でしょうか。」
挙手は当てずっぽうですが、「Aはエーだから塩酸」なんて言ってました。
この後、水溶液の性質の学習に入っていきました。
(2014.9.2)
「どれが水溶液か。」これが、2学期最初の6年理科の課題です。
課題提示後、「水よう液とは何か」を子どもたちに聞きました。
出てきた答えは「液」とか「水」とかの単語だけです。きちんとした定義を言える子はいませんでした。
この後、5年生の教科書理科(啓林館)に書かれた定義を読みました。
水の中でものが全体に広がり、すき通った液になることを、「ものが水にとけた」といい、そのとけた液を水よう液という。色がついていても、すき通っていれば、とけているといえる。
上記の定義を2つに分けて板書しました。
・水の中でものが全体に広がっている。 ・すき通っている。
上記2条件に合う水溶液をノートに書かせていったのです。
1)食塩水 2)さとう水 3)海水 4)お茶
5)炭酸水 6)アクエリ 7)プールの水
8)食紅水 9)ポカリ 10)よだれ 11)あせ
12)ドンペリの水わり 13)石灰水 14)だから
15)かじゅう100%未満のリンゴジュース 16)アルコール水
重複は省略。多く出なかったのは定義を最初に示したせいでしょう。
(2014.9.3)
「どれが水溶液か。」を6年生の別のクラスでやるとき、水溶液の定義を示さず、出させました。
「どれが水溶液かをみんなで話し合いますから、水溶液じゃないものを出してもいいです。」
水溶液じゃないものを出してもまちがいじゃないことを強調したのです。
それでも、水溶液じゃないものは出したくないのか、教科書をめくって、水溶液を探す子も多くいました。
1)炭酸水○ 2)牛乳× 3)血液△
4)石灰水○ 5)コーヒー△ 6)胃酸○
7)液体洗ざい△ 8)生姜ジュース○ 9)食塩水○
10)(お酒の)アルコール○ 11)体液○
12)レモンライム○ 13)塩酸○ 14)あめ△
15)マグマ× 16)海水○ 17)せっけん水○
18)ゼロコーラ○ 19)シロップ△ 20)せんざい△
21)ジンジャエール○ 22)ファンタ(グレープ)○
△のものは、すき通っていれば、水溶液です。洗剤も、液体洗剤であり、それがすき通っていれば、水溶液になるわけです。
(2014.9.5)