青いリトマス紙がないとき

 水溶液の性質で、次の実験からリトマス紙を使います。
 準備のために、リトマス紙を出してみると、青いリトマス紙が青くないのです。赤いリトマス紙の赤よりも少しうすい赤なのです。
 保存の仕方も問題なのかもしれません。(引き出しに入れてあるだけ。)
 空気中の水蒸気が酸性をおびているのかもしれません。
 次の火曜日が実験なので、今から購入するのも間に合いません。
 赤いリトマス紙に、水酸化ナトリウム水溶液をつけると、青くなりました。
「そうだ、アルカリ性の水溶液で青くすればいいのでは。」と思いついたのです。
 水酸化ナトリウム水溶液で青くするわけにはいかないので、石灰水をペトリ皿に入れて、リトマス紙をつけてみました。
 見事に青になりました。
 青くなったリトマス紙に、塩酸をつけてみると、しっかり赤くなります。
 今度は、ビーカーに石灰水を入れて、青のリトマス紙をたっぷり入れました。
 そのリトマス紙を取り出し、1枚1枚かわかしていきました。
 結局、リトマス紙は、赤だろうが青だろうが、酸性・アルカリ性で、その色に変わるだけです。
 赤いリトマス紙、青いリトマス紙があるわけではなく、リトマス紙に酸性の水溶液、アルカリ性の水溶液をしみこませて作っているのでしょう。

(2014.9.13)