学力研ニュースの原稿です。テーマは「『やる気』の出るノート指導(高学年)」。
学期に一、二回、ノートまとめ大会をやることがあります。やることはかんたんです。
①決められた学習範囲を ②ノートの見開きにまとめて書く。 ③自分の名前は書かない。
ノートまとめをする時間を一時間程度とります。間に合わない場合は、図書の時間や休み時間にさせます。家に持って帰らせると、やり過ぎる子がいるので、させません。できるだけ、同じ時間を使ってまとめるように言います。
できたノートは教師が集め、順をアトランダムにし、それぞれのノートまとめの見開きの上に番号をつけていきます。
その見開きノートを番号順に子どもたちの机の上に並べていきます。
子どもたちには、左のような投票用紙を配られます。机の上に置いてあるノートを見て回り、「これはいい」と思えるノートを選び、番号と選んだ理由を書くのです。
どのノートが誰のノートかは分からないので、人気投票にはならないのです。(もちろん、予想できるノートはあるでしょう。)
クラスメートの書いたノートを見て回りいいと思えるノートを選び、その理由を書くことで、ノートの書き方を学ぶのです。
ノートを見て回り、投票用紙を書く時間は、10分程度です。開票はすぐにします。
書かれてる番号を黒板に書き、正の字をつけていきます。
結果が出たら、5位から順に発表し、そのノートを全員に見せ、誰のノートであったかを発表して、拍手します。
右は四年生のノートまとめ大会1位のノートです。ぎっしり書くことがいいノートと子どもたちが思ってるからでしょうね。
左の学級通信(省略)は、ノートまとめ大会の次の日に出したものです。
一番大切なのは、そのノートが選ばれた理由です。どんなことを大切にしてノートを書けばいいかをこの理由から子どもたちは学んでいくことができるのです。
運動会や修学旅行など、大きな行事が終わった時期になどに、このノートまとめ大会をやると、学習へのやる気が高まるかもしれませんよ。
(2014.9.27)