中谷彰宏氏の本が、なかなか面白い。
『ひと駅の間に成功に近づく』(DHC)の中で、静脈型サービスという言葉に初めて出会った。
食事が終わったあとに、デザートやコーヒーを持っていくサービスが、動脈型サービス。多くの店やレストランでおこなわれている。
それに対して、飲み終わったり食べ終わったりした、カップや皿をさげるのが静脈型サービスである。
私も店で食べてよく経験するのが、なかなか食べ終わった皿を持っていってくれないことである。食べる前は、きれいな料理も、食べ終わると見苦しい。そういうものをサッとさげてくれる、というのは、とてもありがたい。
教育にも、動脈型と静脈型が、ありそうに思える。
適当に考えてみるが、例えば、何かの知識を教えるのが、動脈型。こんなの覚えておかなくてもいいんだよ、というのが静脈型。ちょっと乱暴な例えだが。
学校の勉強はたくさんあるけど、「これは覚える必要ないから、忘れたら、○○を見たらいいよ」という教え方があっても、いいと思う。
失敗や間違いをしないように注意するのは、動脈型。
失敗や間違いをした時、どう対処したらいいか教えるのが、静脈型、かな?
(1998.8.1)