小森先生の実験

 向山・小森型理科 第一回全国大会」に参加してきました。
 さすがに小森栄治先生の理科実験は、すごかったです。
「へぇーというのが一時間で10個なかったら、あとで個人的にお話しましょう。」
と、小森先生は宣言されてから、実験にかかりました。

①雄のタニシの精巣から精子を取り出し、顕微鏡で見る。
(顕微鏡の画像がスクリーンにアップ。元気に精子が動いていました。)
②ドジョウの尾びれの血流を見る。
(尾びれの先端を見ると、血液がUターンしているのが見えます。)
③バナナの細胞を観察する。
(青いバナナは、でんぷんが多い。甘くない。
 熟したバナナは、でんぷんが少ない。甘い。でんぷんが糖に変化してます。)
④葉っぱの気孔の簡単観察。
(葉っぱに木工ボンドをほんの少し塗り、乾いたら、セロテープで剥がす。)
⑤顕微鏡で見る時、光を上から当てると、立体的に見える。
(月見草の花粉は、テトラポットの形をしています。)

(2004.8.29)

 時間があれば、小森先生は、もっともっと驚きの実験をしたことでしょう。

⑥気体の重さを目に見える形にする。
(水素が空気より軽い、二酸化炭素が空気より重い、ということを目に見える形にする方法です。なんと、シャボン玉にして飛ばすのです。水素ボンベのストローみたいな口の先に、しゃぼん玉をつけるだけです。)
⑦ブタンガスの匂いは、分かるように、わざとつけてある。
⑧ブタンガスはすぐに気化して燃えるが、アルコールはその場にひっついて燃える。ガスバーナーより、アルコールランプの方が危険。
⑨30cm四方ぐらいの大きなトタン板(亜鉛版)と、銅板の間にキッチンペーパーをはさみ、そこにスポーツ飲料をたらすだけで、電気が発生する。
(化学反応による電気の発生です。モーターは、FA130を使うといいそう。)
⑩鶏頭水煮で脳の解剖実験をする。
(鶏頭水煮は、ドッグフードとして売っています。視神経や小脳・大脳などがよく分かります。シーチキンの匂いがします。)

 小森先生の理科なら、毎日でも受けてみたいです。

(2004.8.30)