最近、読書量がぐんと減りました。
《ねらい》 読書の効用を語り、読書の環境を整え、読書の時間を確保することで、子どもたちは読書するようになります。
《すすめ方 読書する時間を確保し、読書しやすい環境を整える。》
(1) 毎週、図書室へ行く。
遅れてる教科の授業や行事等で行けない時でも、授業の終わり5~10分でも図書室へ連れていきます。本を毎週借りるという習慣を子どもにつけるのです。
(2) 学級文庫を充実する。
方法はいろいろあります。図書室から一時的に学級文庫として本を50冊ほど借りておく、という方法もあります。子どもから、家で読まなくなった本を持ってこさせることもできます。最寄りの図書館から、団体貸出するという手もあります。
(私自身は、児童書を200冊ぐらい持っています。)
(3) 机の中に読みかけの本を1冊入れさせる。
課題終了後やテスト終了後などを読書タイムにするのです。読みかけの本が手に届くところにあれば、雨の日に読む子も出てきます。
(4) 読まず嫌いをなくさせる手を打つ。
図書の時間、教師が指定した本を10分ほど読ませる。
「今日は伝記の本を10分間読んでもらいます。選んでらっしゃい。」
日頃読まないジャンルの本も、10分ほど読めば、意外と面白いことに気付く場合が多いのです。
(5) 読書1万ページの旅に挑戦させる。
読んだ本のページ数を記録し合計していきます。左ページのようなカードを使って、挑戦させるといいでしょう。
(6) 名作のさわりを全員読書させる。
『吾輩は猫である』や『銀河鉄道の夜』などの名作のさわりをクラス人数分印刷し、全員で読書させます。読み終わった後に、クラスの中で感想を交流し合います。続きを読みたいが必ず出てきます。
《成功のポイント 読書の効用を語る。》
「社会に出て働くようになったら、仕事に必要な知識や情報は自分で手に入れなくてはいけません。人から教えてもらう。インターネットから見つける。いろんな方法があります。その中で、本から得られる知識や情報は信頼性が高くて、とても役立ちます。」
「テレビと違って、読書は自分から読むぞ、と思わなければ読めません。読書によって、集中力と主体性が育つのです。」
《こんな場合は 本選びに時間がかかる子には》
時間内に選べないときは、教師が指定する本を読むことにしておきます。
(2006.8.10)