模型で巡る「ダンスダンスレボリューションシリーズ(通常筐体)」の歴史

これらの模型は20008年9月、「SOLO」筐体と「通常型」筐体を追加製作していたための「おまけ」です。
今回追加したミニチュアは、マーキー・画面・インストもバージョン別に張替え可能にしてあります。
一部の作品の詳しい製作の顛末、及びその他のダンスシュミレーションシリーズは、それぞれの記事を参照してください。

ダンスダンスレボリューション

1998年9月登場。
「BEMANI」シリーズ第3弾。通称「ダンレボ」または「DDR」。
収録曲の大半は、東芝EMIのダンスコンピレーションアルバム「ダンスマニア」から採用。
先行量産型という位置付けであるため、未実装のオプションやモードがある。通称「ver.1.0」。
収録曲は全9曲。

1998年11月に改良型となる「インターネットランキングバージョン」が登場。
初期バージョンの稼動状況の結果を反映して、幾つかの改良が施された。
通称「ver.1.5」と呼ばれる、このバージョンから本格的な全国展開が始まる。
収録曲は全11曲。

・「インターネットランキング(IR)」に対応。
・難易度選択に「MANIAC(マニアック)」「ANOTHER DOUBLE(アナザー・ダブル)」モード追加。
・ゲームモードに「VERSUS(バーサス)」モード追加。「ビートマニア」の「バトルモード」と同じく、
 1プレイヤー・2プレイヤー共、同じ譜面が流れる。
・「プレイステーション」に移植されたのは、このバージョン。

「足」を中心に全身を使うプレイはパフォーマンス性が高く、各地のゲームセンターで大会が開かれ、
その熱狂振りがマスコミに紹介されるなど社会現象にもなった。
このゲーム登場以降、「BEMANI」の更なるシリーズ化が加速することになる。

代表曲…「butterfly」-smile. dk-(Dancemania 10)


ダンスダンスレボリューション2ndMIX

1999年1月登場。
大人気となった「ダンスダンスレボリューション」の改良型。収録曲が33曲に倍増。

譜面変更用の隠しコマンド追加。
・「HIDDEN(ヒドゥン)」…譜面が中央付近で消える。
・「LEFT(レフト)」…譜面が左90度に回転。「ダブル」モードは不可。
・「RIGHT(ライト)」…譜面が右90度に回転。「ダブル」モードは不可。
・「SHUFFLE(シャッフル)」…譜面の配置が不規則になる。「ダブル」モードは不可。「ビートマニア」シリーズの「ランダムモード」に近い。
・「LITTLE(リトル)」…特定の譜面が出なくなり、通常より簡単になる。

1999年4月、改良型として「LINK VERSION」が登場。
同年発売された家庭用ゲーム機「プレイステーション」移植版と、メモリーカードを介してデータのやり取りが可能。
自分で矢印の配列を変えたデータを、アーケード版に反映させてプレイしたり、
アーケード版のセーブデータがあるメモリーカードを、家庭用移植版に読み込ませると隠し曲やメッセージが現れる等、
業務用・家庭用双方のプレイスタイルの幅が広がり、愛好者が増えるきっかけとなった。

代表曲…「BRILLANT 2U」-NAOKI-(Konami original)


ダンスダンスレボリューション2ndMIX-CLUB VERSION-

1999年4月、「2ndMIX」の改良型、「LINK VERSION」の派生系として同時期に登場。
この筐体に別売の「クラブバージョンキット」を組み合わせて使用すると、
当時デビュー間も無い「ビートマニアII DX」とのリンクプレイが可能になる。
片方はDJ、もう片方はダンサーという、当時の多くのプレイヤー達が望んでいたプレイスタイルが実現。
・「ビートマニアII DX」専用曲が13曲、「DDR」側に追加される。
(曲の選択権は「ビートマニアII DX」側のみ。難易度変更は不可。)
・グルーヴゲージが独立しているため、どちらかがゲームオーバーになっても先のステージへ進める。

1999年7月、「CLUB VERSION 2」が登場。
ほぼ同時期にデビューした「ビートマニアII DX-substream-」の収録曲でプレイ可能。全42曲。
・「DDR」側の難易度設定が可能。
・曲の選択は「DDR」側でも出来るが、決定権は「ビートマニアII DX」のみ。
・グルーヴゲージを共有するため、どちらかがゲームオーバーになると共倒れになる。

稼動は長くなかったが、異種筐体によるリンクプレイという全く新しいスタイルは、
後の「マルチセッションGDK」へと継承されている。

代表曲…「Dr. LOVE」-baby weapon feat.Asuka.M-(Konami original)


ダンスダンスレボリューション3ndMIX

1999年10月末登場。
前作「2ndMIX」に新曲を追加、全72曲。
コマンド入力で「2ndMIX」にも切り替え可能。
一部の筐体は、前面に「プレイステーション」用メモリーカードスロットが有り、データリンクが可能。
業務用でのプレイ結果を、家庭用「2ndReMIX」に反映させると様々な効果が得られる。

・前作の高難易度モード「MANIAC」が、「STEP STEP REVOLUTION(SSR)」として独立。
 隠しコマンドを入力すると、専用のタイトル画面が現れる。
・「NONSTOP」モードを搭載。テーマ別にまとめられた4曲を1つのコースとして連続でプレイする。
・家庭用移植版「2ndReMIX」で製作・編集した、矢印の配列、表示される矢印の形、
 「NONSTOP」モードで使用するオリジナルコース等を、業務用筐体に反映させる事が可能。
 (カードスロット付き筐体のみ)
・2人プレイ用「UNISON」(ユニゾン)モード搭載。「VERSUS」との違いは、表示される矢印が中央に1人分しか表示されず、
 1プレイヤーが青い矢印を踏み、2プレイヤーが赤い矢印を踏み、黄色い矢印は2人が踏まなければならない。
 但し、色の違う矢印を別のプレイヤーが踏んでも構わない。
・初心者向けとして、ゲージの減り方が緩く、矢印も少ない「SOFT」モード搭載。
 さらに初心者用隠しコマンド「LITTLE」の併用も可能。
・上級者向け隠しコマンド「HIDDEN」に続いて、矢印が途中で現れる「SUDDEN(サドゥン)」、
 矢印が全く出現しない「STEALTH(ステルス)」が登場。以降のシリーズ標準装備となる。
・歌詞が画面下に表示される。

代表曲…「DAM DARIRAM」-JOGA-(Dancemania X3)


ダンスダンスレボリューション3ndMIX PLUS

2000年6月登場。
「3ndMIX」のマイナーバージョン。「ダンスマニア」や、家庭用「2ndReMIX」収録曲以外に、
韓国でブームになっていたダンスミュージックを収録。全88曲。

・前作の「SSR」モードは廃止。「MANIAC」モードに統一。
・コマンド入力で「2ndMIX」「3ndMIX」がプレイ可能。(それぞれ収録曲が異なる。)
・一部の筐体は、前面に「プレイステーション」用メモリーカードスロットが有り、データリンクが可能。

代表曲…「TELL ME TELL ME」-S#ARP-(KOREAN DANCE MUSIC)


ダンスダンスレボリューション4thMIX

実機について 2000年8月登場。
シリーズ初の「通常型」「SOLO」筐体のダブルタイトルとなった。
収録曲も前回に続いて「ダンスマニア」の他、「SOLOシリーズ」「beatmaniaIIDX」等からの曲も追加されている。
曲セレクト画面も前回まではCDとバナーが表示されていたが、今回からは「SOLOシリーズ」同様、曲タイトルのバナーのみ表示される。
「SOLO」筐体の場合、フットパネルの種類を4枚・6枚から選択する。(3枚モードは廃止)
「プレイステーション」のメモリカードとのリンクシステムも健在で、
前回「3rdMIX」で好評だった「アローエディットモード」も搭載。
数は非常に少ないが、このゲームのためにメモリカードに対応した「SOLO」筐体も存在する。

・前作の2人協力モード「UNISON」を対戦用に改良した、「BATTLE(バトル)」モードを搭載。
 矢印を踏むエリアは2人分表示されているが、画面中央下から矢印が出現して途中で
 それぞれのエリアへ分かれる。色分けは「UNISON」と同じだが、共通の矢印は緑に変更されている。

代表曲…「ORION.78(AMeuro-MIX)」-RE-VENGE-(DanceDanceRevolution 4thMIX)

戯言 これは「SOLO 2000」の話の続きになるんですが、
我々にとっての「DDR」のピークが過ぎた頃に、このゲームが出てしまった事と、
「SOLO 2000」に入っていたお気に入り曲の1つ、「LOVE MACHINE」が収録されていなかった事が
このゲームにあまり熱を入れなかった理由かも…
ただ、全くプレイしなかったワケでもなく、兄や姪によると「システムが直感的に判りづらい」との事でした。

ダンスダンスレボリューション4thMIX PLUS

2000年12月末登場。
前作「4thMIX」に、新曲14曲を追加。隠しコマンド入力無しで全150曲が選択可能になった。
なお、この作品が「SOLO」筐体の最終作である。

代表曲…「Lupin the 3rd '78」-VENTURA-(Dancemania presents J☆PARADISE)


ダンスダンスレボリューション5thMIX

2001年3月登場。
前作「4thMIX PLUS」の稼動中、「Dance Dance Revolution 5thMIX アーティストオーディション2001」の一般募集が大々的に行われた。
その結果、DDRシリーズのサウンドコンポーザー「NAOKI(前田尚紀)」氏のプロデュースによって、一般女性4人組のユニットが結成。
『Be For U』として今作から活動を開始した。
このイベントと同時に「楽曲募集」も行われ、「PARANOiA ETERNAL」(編曲・STM 200)が採用された。

・インターネットランキングのルール変更に伴い、「NONSTOP」モード廃止。
・前作の「バトル」モードを廃止。「シングル」「バーサス」「ダブル」の3種類になった。
・最初から全曲選択が可能。但し、隠し曲(9曲)は店舗側による設定が必要。
・シリーズ初の「ロングバージョン曲」を収録(4曲)。但し、1曲プレイするだけで2ステージ分消費する。
 (プレイ出来るステージが、残り2ステージになった時に出現。)

代表曲…「DIVE」-Be For U-(Konami original)


DDR MAX-ダンスダンスレボリューション6thMIX-

2001年10月登場。
今作品から旧曲は削除され、全て新曲。
タイトルも改められ、シリーズの通しナンバー「6thMIX」がサブタイトルのような扱いになっている。
難易度の名称も、「楽-LIGHT-(初心者向)」「踊-STANDARD-(中級者)」「激-HEAVY-(上級者)」に変更。
曲選択時の難易度表示がこれまでの「足マークの色と数」ではなく、「グルーヴレーダー」と呼ぶ表示方式に変更された。
全体密度(STREAM)・変則度(CHAOS)・踏みっぱ度(FREEZE)・ジャンプ度(AIR)・最大密度(VOLTAGE)の5要素で
5角形を構成して、その形からプレイする曲の総合的難易度を判断する。

・新ギミック「フリーズアロー」初登場。踏んでから矢印が完全に消え去るまで、そのまま踏まなければならない。
 以降に登場したDDRシリーズにも引き継がれている。
・オプション設定は隠しコマンドではなく、「ダンスマニアックス」のように設定画面で行える。
 (今まで通り、足によるコマンド入力も可。)
・「BEMANI」シリーズではお馴染みのオプション、「譜面の速度」が設定可能になった。最高8倍速。
・「BOOST」モード搭載。「DDR SOLO2000」の「SPECIAL」モードのように矢印が徐々に加速する。

代表曲…「MAX 300」-Ω-(Konami original)


DDR MAX2-ダンスダンスレボリューション7thMIX-

2002年3月登場。
前作「DDR MAX」 稼働中に行われた、これまでのDDRシリーズ等に登場したコナミオリジナル人気曲投票の結果、
前作では削除されてしまった多数のコナミオリジナル曲が再登板となった。

・お馴染みの難易度表示「足マーク」が復活。前作の「グルーヴレーダー」も併用。
・3種類の難易度に、さらに最上級モード「鬼-CHALLENGE MODE-」を追加。
・「DARK(ダーク)」モード搭載。これまでの「ヒドゥン」等と違い、画面上部に固定されている、
 踏み位置を示す矢印が消えてしまう。
・筐体内部のメモリに「ポイント」が設定されており、プレイしていく毎にポイントが減っていく。
 (ポイント数設定は店舗によって異なる)
 このポイントがゼロになると隠し要素が1つ出現する。(「解禁」と称する)
 そのため、出来るだけ多くのプレイヤーが同じ筐体でプレイしなければならない。

代表曲…「D2R」-NAOKI-(Konami original)


ダンスダンスレボリューションEXTREME

2002年12月登場。
システムは「MAX2」を引き継いでいるが、タイトルからシリーズナンバーが外され、新タイトルとなった。
タイトルロゴも初代「DDR」を彷彿とさせるデザインとなった。
この時点で「シリーズ最終作」という位置付けであったためか、前作から続く人気曲投票も幅を広げ、
「キーボードマニア」「マンボアゴーゴー」等の様々な「BEMANI」シリーズから採用。
これまでのシリーズで削除されていた「ダンスマニア」の旧曲、さらに「DDR 2ndMIX-CLUB VERSION-」の曲も
出来るだけ復活させる等、まさにファン待望の一作となった。

・「楽-LIGHT-」を下回る難易度として「習-BEGINNER-」が登場。
 フットパネルとキャラクターが画面に表示され、彼らの手本通りにパネルを踏む。
・「連-NONSTOP-」が登場。「3rdMIX」で搭載されていた「NONSTOP」モードが復活。
・判定表示に最優良判定「MARVELOUS」を追加。但し、「鬼-CHALLENGE MODE-」「連-NONSTOP-」のみ。
・「プレイステーション」用メモリーカードによるリンク機能は、今作が最後となった。

そして日本国内では、この作品を最後に約3年半にも及ぶ「暗黒の時代」へ突入する。

代表曲…「Dance Dance Revolution」-DDR ALL STARS-(Konami original)


ダンスダンスレボリューションSuperNOVA

欧米で社会問題となっている「メタボリック症候群」の解消には、楽しく飽きずに長く続けられるフィットネスマシーンとして、
「ダンスダンスレボリューション」が非常に効果的であるとして学校等にも設置が奨励されたが、
欧州では「DancingStage EuroMIX2(2002年8月)」登場以降、業務用新作の開発は停止。
しかし、家庭用「DDR」シリーズは独自展開で発売された。
国内でも「EXTREME」が実質的な最終作となっていたが、海外と同じく家庭用での独自展開が引き続き行われていた。
しかし、日本国内のみならず、世界中の「DDR」ファンからの業務用新作を望む声が鳴り止まなかった。

そして2006年7月、「EXTREME」稼動から約3年半の沈黙を破って奇跡の復活を遂げた。
ゲームルール・筐体のデザインは大きく変更されていないが、ほぼ同時期に新筐体に移行していた
ギターフリークス」「ドラムマニア」同様、筐体のイメージカラーが、
それまでのブラックからレッドに変更。さらにコナミのネットワークサービス「e-AMUSEMENT」にも対応。
テンキー付きカードリーダーが筐体両脇に設置されている。
収録曲は過去・新曲含めて300曲以上。しかし、「ダンスマニア」の曲はかなり少なくなっている。
この作品から、筐体イメージ・ゲームシステムが全ての地域で統一された。
(但し、欧州地域のタイトルは「DancingStage」のまま。)

・シリーズ初となる、全世界統一ルールによる「グローバルインターネットランキング」対応。
・前作の「習-BEGINNER-」よりも難易度の低い「TUTORIAL(チュートリアル)」モード搭載。
・「BATTLE」モード搭載。「4thMIX」の「バトルモード」は純粋にスコアを競うだけだったが、
 今作は直接、相手の邪魔をしながら勝敗を競う。

代表曲…「Brilliant R・E・D」-NAOKI feat. Tahirih Walker-(Konami original)


ダンスダンスレボリューションSuperNOVA2

2007年8月登場。
前回からの収録曲を含めて、約350曲収録。
欧米でのフィットネスブームにあやかって、「ダンシングステージ-featuring. Disney's RAVE-」に搭載されていた、
「カロリー計測機能」を搭載。「e-AMUSEMENT」によるプレイ成果の記録も可能。

代表曲…「volcano」-Yasuhiro Abe-(Konami original)


DanceDanceRevolution-X-

December, 2008

"DDR" to the next age…


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