(大分)
ミヤマキリシマの大群生地を見に行きました
坊がつるから平治岳を望む
(2013・5・29〜30)


11年前の5月27日に阿蘇山へ登りました。
仙酔峡から登りましたらミヤマキリシマはまだ咲きかけでした。

同時期になりますが、今回は日本最大級のミヤマキリシマ大群落といわれる平治岳を訪ねることにしました。

1日目
長者原・九重登山口から雨ヶ池越コースを歩き始めます。
緩やかな登りが続いて雨ヶ池が近くなったあたりからミヤマキリシマが多くなってきました。
雨ヶ池は湿原で、溢れるほど水が溜まることがあるらしく、木道の上を歩くようになっていました。
ここから望める山が平治岳のようです。

2時間ちょっとで坊がつるの平原に到着しました。
目の前に平治岳らしい山があります。
山頂が薄紅色に染められているのですぐにわかりました。
確かに咲いているようです。

雨ヶ池のむこうに平治岳が見えてきた うっすらピンク色の平治岳と坊がつるの湿原
平治岳の山頂部分を望遠で撮る 法華院温泉山荘の周辺もミヤマキリシマ色

栃木から来たテント持参の男性は、テントが張れたら登ると言っていました。

山荘の方からグループが何組か登って行きました。

私達はといえば、往復で4時間かかることに引っかかっておりました。
「今から行けば5時になってしまうなあ」
「明日にしようか」
それで決まりました。

法華院温泉山荘にチェックインして、温泉に浸かってくつろぎました。
埼玉から来た夫婦も明日登ることにしたそうです。
「明日の方が天気はいいらしいですよ」とも言っておられました。


ところがおっとどっこいそうはいかなかったのでした。

朝、平治岳は霧の中 霧のミヤマキリシマの中を歩く
なんか幻想的に見える 霧に濡れたミヤマキリシマ
2日目
朝起きると外は霧で、山はかすんでおりました。

まあ雨よりはまし・・・と、山荘を出発しました。

登山道はぬかるんで、溶岩もゴロゴロしています。
土は火山灰らしく黒い色で、靴はたちまちコールタールを踏んだみたいになりました。

やがて登りが続いた後、樹林帯が終るとミヤマキリシマの大群落があらわれました!
みごとです!
満開に近い咲きっぷりです!

登山道は上りと下りに分かれています。
カメラのシャッターを押しながら登りました。

木は1mぐらいの高さで、狭い間をぬって登りますと小枝がひっかかります。
のぼるが「そりゃあバラ科だからな」と言いました。

大きな岩が見えて来て「山頂かな」と言ったら近くにいた人が
「ここは南峰で、山頂は向こうの方」と、霧でかすんだ前方を指差して教えてくれました。

15分ほどで山頂に着きました。
みんなミヤマキリシマをバックに、山の標柱をいれて写真撮影していました。
平治岳山頂(1642m) こちらは南峰
伐採されたノリウツギとその切株から伸びてきた芽 ミヤマキリシマをささえる枝部分を覗いて見る
それから下山道を下ると花はすこしみじめな状態になっておりました。
情報によると、ノリウツギが増えて、これがまた成長が早くてミヤマキリシマに陽の光があたらないからだとか。
国の許可を得て伐採して、ミヤマキリシマもよみがえりかけているそうですが、
やまよの見た所、伐採した株からまた芽がたくさん育っております。

株を抜かなきゃいたちごっこだよ。
でも抜くのは難しいだろうなーーー素人考えではありますがーーー
気をもみながら下山しました。

山荘に戻り、お弁当を食べて長者原へと下りました。

小雨まじりのミヤマキリシマを訪ねる山旅でありました。


1日目
長者原(9:50)→雨ヶ池(11:30)→坊がつる(12:15)→法華院温泉山荘

2日目
法華院温泉山荘(7:15)→登山口(7:45)→大戸越(8:30)→南峰(9:20)→(9:35)平治岳山頂(10:00)→
登山口(11:20)→山荘(12:15)→長者原(14:50)


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