(長野)
4度目にして晴れました
中岳から木曽駒ヶ岳を望む
(2009・9・18)


9月17日、御嶽山への登山を終えてから、駒ヶ根市の菅の台バスセンターを目指した。
明るいうちに着いて、駐車場で車中泊した。
明日の天気は良さそうで、今度こそ期待がもてる。

なにしろ先月は雨に降られて断念。(このときの雨の宝剣岳はこちら
8年前に空木岳へ縦走した時も、木曽駒では雨だった。(空木岳縦走はこちら
そして5年前にも千畳敷まで来たのに一面の雪原で諦めたことがある。とにかく4回目なのだ。

今回は山頂には泊まらずに日帰りする計画だ。
7:20の始発バスでしらび平まで運んでもらって、千畳敷までは駒ヶ岳ロープウェイに乗る。
ロープウェイは7分間で標高2650mまで運んでくれて、日本一高い所にある駅として名を売っている。
菅の台バス乗場 今日はすいている 千畳敷から宝剣岳を見上げながら歩く
八丁坂の急坂を歩く これから中岳を越えます

中でガイド嬢が「今日は富士山も見えています」と案内した。
「あの台形の山が富士山の頭です。プリンのような形をしています」と、説明する。
さらに「農鳥岳と塩見岳の間に見えています」と続けると、
「その農鳥岳と塩見岳がわからん」と言った客があって大笑いとなった。

千畳敷駅を出ると目の前に宝剣岳がバッチリ見えている。
その宝剣岳を見上げるようにして八丁坂を登ると、乗越浄土に着いた。宝剣山荘の裏手を歩いて中岳までは近かった。そして中岳を越えると、念願の木曽駒ヶ岳がどっしりとかまえていた。
こんなに近くにあったんだ!!!と感動した。

中岳から20分ほどで木曽駒ヶ岳山頂(2956m)に着いた。
山頂は広くて、2つの小さな神社と、方位盤、ケルンなどいろいろ立っていた。
360度の展望がひらけて、昨日の御嶽山をはじめ、北アルプス、南アルプス、八ヶ岳、もちろん富士山も見えている。
木曽駒ヶ岳山頂が見えてきた 木曽駒ヶ岳の小さな神社
南アルプスと、海のように見える雲海を見る 乗越浄土から千畳敷駅が見えている

休憩していると、近くにいた女性2人が話しかけてきた。
「あの山が北岳ですか?」
「あああれは甲斐駒ヶ岳で、北岳はそのもう少し右の・・・・」などと。

やまよが「ここは3度目(本当は4度目)でやっと晴れたので、嬉しい」と言ったら
「自分達は長崎からだから、また来るというわけにはいかない」と言う。
「1回で晴れたんだから、ラッキーね」と言うと
「私達、精進がいいの♪」と彼女はニッコリした。
「ということは・・・私達・・・」

2人は木曽殿山荘に予約してあり、縦走するつもりでやって来たがやっぱり止めようかと話し合っているらしい。

その不安 その1
宝剣岳の上りはいいが、大きなザックを担いで下るのが心配。
不安 その2
途中の避難小屋に泊まった方がいいかどうか。
不安 その3
小屋へ電話した時、義仲の力水が涸れているので水を持って来てくださいと言われたこと。
だいたいそんなところらしい。

「宝剣岳を越えなくても、いったん千畳敷へ下って、極楽平へ登って縦走すればいい」
(実は私達もそうしたのです)
「途中で泊まらなくても午後2時には着くことができる」
「宝剣山荘の水は飲めるからそこで汲んで行けばいい」
「長崎から来て、天気もいいのに、予約もしてあるのにもったいない。
行かんのやったら代わりに行きたいぐらいや」
のぼるのアドバイスは明解だった。

2人と別れて宝剣山荘まで下って、宝剣岳に登ることにした。
カニのナナメバイのようなクサリを登ってせまい山頂にいたら、さっきの2人が登ってきてまた一緒になった。
どうやら行く気になったらしい。
そして空木岳や極楽平を一緒に眺めて過した。
農鳥岳と塩見岳(右)の間に見える富士山 宝剣岳から極楽平と空木岳方面を眺める
秘湯 毒沢鉱泉・神乃湯 民芸調の宿の内部

そして下山して、下諏訪の秘湯、毒沢鉱泉・神乃湯へと車を走らせた。
ここはほんとに秘湯でした。
樹林の中の一軒宿で、夜の静けさも格別でした。
檜風呂に金泉のお湯。
何もかも民芸調でまとめられて、心憎いばかりの趣がありました。

ところがのぼるはとんでもない事を発見してしまいました。
湯ぶねに浸かっていて、偶然排水口を足でふさいだそうです。
そしたら注湯が止まった!
それで循環している仕組みを発見しました。
(掛け流しをうたっているわけではないんだから、いいんだけど)

秘湯巡りは面白いです。
スタンプを押してもらって10個たまったら1ヵ所無料招待があるのです。
もう止められません。
千畳敷(8:25)→宝剣山荘(9:25)→中岳(9:45)→(10:15)木曽駒ヶ岳(11:10)→宝剣山荘(12:00)→宝剣岳(12:20)→千畳敷(13:40)


のうとりだけ エリアトップ トップ たてやま