(富山)
剱岳は見るだけでも感動します。
立山・雄山山頂
(2009・9・10〜11)


今年は新田次郎の「剱岳・点の記」が映画になった。
5年ぶりにまた行ってみたくなった。(前回の剱岳はこちら・立山はこちら
人は多いだろうか?

1日目
9月9日の夜行バスで、富山に向かって出発。
早朝、富山駅前に着いてここから地鉄で立山へ。
立山から美女平へはケーブルカーに乗り、その先はバスで室堂へ行く。

室堂に降り立つとひんやりして手先まで冷たい。
手袋が要る気温だった。
まず雷鳥平から雷鳥坂の急坂を登る。
登りきって別山乗越の剱御前小屋の前に来たら、寒くなった。
さらに重ね着をした。
もう9月の下旬か、10月初めのように感じた。

そこから剣山荘へと下っている時、剱岳から戻って来た人から聞いた話では「登山道では凍っている所があり、クサリは冷たく、滑りそうだ」と言う。
やっぱり寒いんだ。防寒対策が甘かったかなあ。不安がよぎる。

剣山荘に着くと新しくなっていた。
部屋は畳から2段ベットに、お風呂はシャワーに変わっていた。
新しくなった剣山荘 剣山荘の夕食風景
剣山荘の2段ベットの部屋 別山乗越まで戻ってきたら剱岳が姿を見せた
2日目
翌朝目覚めると、外はガス。
迷うことなく剱岳はやめて、立山縦走に変更した。
ゆっくり出発して、時折剱岳を振り返るがやっぱり山頂は見えない。

別山乗越まで来るとガスの切れ間から剱岳が姿を見せた!!!
美しく雄雄しい山。見るだけで感動する。
絶え間なく雲は動いて、山頂を見せたり覆い隠したりとめまぐるしく変化した。
しばらく眺めて別山方面へ登り、真砂岳を越え、富士ノ折立へと向かった。

富士ノ折立はガスの中、風も強く寒い。
防寒のために雨具を着た。
そしてそこから20分ほどで青い屋根の大汝山休憩所に着いた。
小屋の前でカップラーメンと剣山荘製お弁当を食べていたら、髭のご主人が出て来た。
「休ませてもらっています」と声を掛けたら
「ああ、全然かまわんですよ」と言って、
「ほんとに今年は雨が多くて、もう小屋にこもってばかりの毎日で、仙人の生活だったですよ。霞を食べてね・・・
夏はわずかで、もうこの寒さ。
昨日もあんまり寒いので、ここにいた人もただで中へ入れてあげましたよ。今日も入っていいよ」と話された。
お言葉には甘えなかったけれど、中は畳敷きで、宿泊もできるようだった。
剣山荘でもらったペナントをザックにつけて歩く 大汝山山頂から大汝山休憩所を見る
立山最高峰の大汝山山頂 雄山山頂の雄山神社
それからすぐ上の大汝山山頂(3015m)に立った。立山の最高峰だ。
写真を撮って雄山へと向かうと、おおぜいの人と出会う。
雄山から大汝山へと縦走する人がだんぜん多い。
そしてザックには立山参拝の鈴をつけている人が多いです。
さすがに信仰登山の山です。

さらに20分ほどで雄山に着いた。
雄山神社が一番高い所にある。
天候も回復して展望が利くようになって、黒部湖やダムの一部も見えた。

一の越へはかなり急な砂礫の下りだった。
下って見上げると、立山はもちろん剱御前、別山、真砂岳もすべて美しく写真を撮っては眺め、眺めては写真に撮るという幸せなひとときを過した。
ミドリガ池と立山 みくりが池温泉のむこうに剱岳がのぞいている
今日の宿、みくりが池温泉へと室堂を散策した。
みくりが池温泉のむこうに剱岳が少し見えているのがまた嬉しかった。
ここは日本一高所温泉として有名で、秘湯を守る会の宿でもある。
檜風呂で、にごり湯だった。

翌朝は雨だったのでゆっくり出発してバスに乗った。

立山について、のぼるの感想は「ここは見るところがたくさんある。上高地より立山のほうがいい」でした。

1日目
室堂(8:20)→剱御前小舎→剣山荘(13:20)

2日目
剣山荘(6:10)→剱御前小舎(7:50)→富士ノ折立(10:25)→(10:40)大汝山(11:25)→雄山(12:00)→一ノ越(13:00)→(14:30)室堂(15:30)→みくりが池温泉(15:50)


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