(富山)
展望を楽しむなら秋が一番です。
朝日に染まる立山連峰
(2011・10・27)


今朝も晴天に恵まれ、ゆっくりめの8:00にみくりが池温泉を出発しました。
雄山をめざして歩きます。
ミクリガ池の次にミドリガ池の側を通りますと、薄い氷が張っていて朝日がキラキラしていました。

なだらかな石畳の遊歩道を歩いて行くと、一ノ越まで続いていました。
一ノ越山荘は閉ざされていました。

この時期に営業しているのは室堂山荘と、ホテル立山と、みくりが池温泉だけだそうです。

一ノ越からは岩と砂礫の急坂になりました。
信仰の山らしく途中に祠が2ヶ所ありました。一ノ越までにも1ヶ所ありました。
雄山山頂に着きますと、雄山神社峰本宮にお参りしている人は結構いました。
少々の雪など関係なくお参りする人も登る人もいるのですね。

薄氷の張ったミドリガ池はキラキラしていました 登山道の祠と室堂平
雄山からの展望  右が薬師岳と五色ヶ原 眼下に黒部峡谷と黒部川を見る

山頂からの展望は申し分なく、うっすら雪化粧した薬師岳と、五色ヶ原が目の前にありました。

薬師岳は北アルプスで一番美しい山と言われているそうですが、
やまよは美しい山はほかにもあるのにと思っていました。
でもそれは美しくて女性的な山ということらしいです。
それで納得しました。

遠くには富士山も見えますし、眼下には渓谷を流れる黒部川が濃い緑色に輝いていました。

時間は12時とまだ早いので立山を縦走することになり、大汝山へと向かいます。
こちらへ来る人はいないようでした。
岩の陰は雪が凍っている所もありましたが、一歩1歩慎重に進むと大丈夫でした。

大汝山を過ぎ、富士ノ折立を過ぎると、先を行く1人の登山者を見つけました。
その人は室堂方面へ大走りといわれるコースを下って行きましたが、
私達は別山乗越から雷鳥坂を下る方へ行きます。

真砂岳から別山へ、山頂は通らずに巻き道コースで歩きました。
ライトを持っていないので明るいうちに下らねばなりませんので、急ぎます。
ほかに登山者はこちらから大汝山の方へ大きな荷物を背負った登山者が1人、
真砂岳と別山の山頂を越えて歩く登山者が1人おりました。

大汝山方面から見た雄山山頂 真砂岳(手前)と別山(中)の奥に剱岳が見えてきた
別山から剱岳を望む 夕景の立山とミクリガ池

別山まで来ると遮るものもなく、剱岳の全景を見ることができました。
美しい剱岳が秋の色でそびえ立っています。
ここまで来てほんとに良かったと思いました。

それから下りかけると、後方から追い越していく人がありました。
それは大走りの方へ下ったはずの人でした。
聞くと、危ないので引き返してこちらへ来たのだそうです。
詳しい地図を見なおしてみると、整備不良と書いてありました。
大走りコースは通れないようですから、行く人があったら参考にしてください。

室堂平が近づいて称名川の橋を渡るところまで来ましたが、夏にあった橋は取り外されていました。
そして橋脚の下の方に丸太の小さな仮橋が架けられていました。
ここも冬モードに変わっていました。

シーズン終盤での登山となりましたが、山は静かで、街の騒音の中で暮らしている私達にとっては
何よりの幸せでした。

晴天に恵まれ、展望は思いのまま!
立山の縦走は今回で3度目ですが、今まで晴れたことはありませんでした。
(前回の山行はこちら、前々回の山行はこちら

「展望を楽しむなら、秋」を実感した山歩きでした。
称名川の橋は取り外されていた 夏には架かっていた橋(8月6日)
みくりが池温泉(8:00)→一ノ越(9:25)→雄山(11:00)→大汝山(11:40)→別山乗越(13:40)→
室堂平(15:40)


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